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ゆうこ新聞制作日記

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「声がまだ、残っているだろう」

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「声がまだ、残っているだろう」
日曜日の昼さがりのカフェで、私は緊張していた。

それはとても豪華な席に御一緒させていただいたからだ。



「ゆうこ新聞」の記事に、萩生田千津子さんという女優さんが

出て下さることになった。(写真右側)

それは、私の叔母の友人であったヒロコ・ムトーさんという方の

粋な計らいによるものだ。(写真左側)



そもそも、そのヒロコ・ムトーさんが協力して下さったのがまず

私にとってというか「ゆうこ新聞」にとって大事件なんだよ。

ヒロコさんは、ミュージカルを作ったり、本を書いたり、作詞をしたり、

子供たちにイジメのない世界を、という志のもとにボランティア活動に走り回ったりと、素晴らしい女性。

特に、彼女が主催している「心の宅急便」という活動はもう文句なしに素晴らしい。小学生位のお子さんがいる方は特に、チェックしてもらいたいと思う。



そして、「お友達を紹介するわね」と言って引き合わせて下さったのが

18年前、交通事故で下半身不随となってしまったという女優の

萩生田千津子さん。



事故後、お見舞いに来た作家の水上勉さんに、涙と共に思わずこぼしてしまったという、

「私はもう、女優として舞台に立つことは出来ないかもしれない」という言葉に対して、返ってきた言葉、それは

「お前には、まだ“声”が残っているだろう」というものだったそうだ。



その後、萩生田さんはリハビリをし(それはそれは辛い日々だったと想像するのだが、

本人はいたって明るく話してくれた)言葉通りその「声」を使った語り手としてカムバックを遂げた。



以後、創作民話(語り芝居)・童話の語り物を中心に、自己体験・介護・子育ての講演等で全国を飛び回り、

多くのひとに勇気や希望を与え続けている。



手が、足が動かなくとも「声」が残っている。

この言葉で、私は「人は、生きていれば“全てを失う”ことはないのだ」という大きな勇気をもらった。



これから先、きっと自分も身体の機能のどこかが不自由になる可能性は高いと思われる。

同じSLE患者さんで、ステロイドの長期大量使用の副作用で

足の大腿骨が壊死し、車椅子に乗っている方も多い。

自分も、そんな日がということは想定している。

でも、萩生田さんのお話を聞いて、本当に勇気をもらい、自分もこうありたいなと思った。

それはきっと、容易なことではないと思うけれど。



「ゆうこ新聞」の次号には、この萩生田さんのお話を1ページ使って載せさせていただく予定。

あまりに壮絶で、あまりに深いお話の数々を聞き、短い枠の中に収めるのが非常に難しいと思われる。



萩生田さん御本人はもちろん、紹介して下さったヒロコ・ムトーさんにもがっかりされることのないように、

心をこめて一生懸命記事を書こうと思う。



それにしても「ゆうこ新聞」初のインタビュー記事( ̄∇ ̄;)

上手に出来るだろうかっ。不安だが、頑張るぞっ。



「ゆうこ新聞」のような超・ローカル新聞に、ヒロコさんや萩生田さんのような人達が協力してくれたことは

本当にびっくり仰天そして、感謝の気持ちでいっぱいだ。



こうして、夢の扉がまたひとつ開いちゃった。

扉はいくつ、あるのかな。
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Toshiaki Nomura
Toshiaki Nomuraさんからコメント
投稿日 2010-12-07 10:22

なんだか勇気の出てくるお話ですね。
これはめげそうになってる人に読ませたいくらいです。

まず人間生きることが大事で、
すべてを失うことはないってことですね。
ただ見えなくなることがあるから人とのつながりは大事にですね・・・。

ワオ!と言っているユーザー

ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2010-12-07 21:11

とても素晴らしいお話に、返すコメントがありませんね。

インタビュー記事、ゆうこ新聞さんの思いがあふれでそうですね。

ワオ!と言っているユーザー

しゅう
しゅうさんからコメント
投稿日 2010-12-09 17:47

(-_-)ウーム、がんがらねば・・

ワオ!と言っているユーザー

ゆうこ新聞
ゆうこ新聞さんからコメント
投稿日 2010-12-16 10:11

コメントありがとうございます!

今回のインタビューでは本当に良いお話をたくさん聞くことが出来ました。

この先、何かを失って悲しみに暮れるようなことに直面した時にこの萩生田さんのお話を思い出して下さい。

私もきっとそうしようと思います。

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