08/20/2023 姉妹良く似ていると言われる。 似てないことはないと思うが、それ程でもない、と思う。 島に帰ってすぐに髪を切った。 姉の友人の奥さんが開いている美容室。 その日は姉3も髪を切りたいとのことで、2名一緒に予約を入れてもらった。 顔を出すと、美容師さんはわたしたち2人を見て、わぁーと声をあげていた。 似てるーーー!! そうですか〜。 いつものことなので、さらりと聞き流す。ちょっとは似てるかもしれんが、そうでもない、と、そのうちわかるだろう、とか思いながら。 先にしてもらった姉が帰った後、彼女はわたしの髪を切りながら、何度も「似ている」と言っていた。顔も似てるけど声も同じ。笑いかたも同じだ。わーーーわーーーすごいーーー。 笑いかた。 そうなのか? ある日、娘と一緒に島のホームセンターに行った。 彼女がお土産を選んでいる間、「ちょっとトイレに行ってくるね」と言ってその場を離れた。 トイレはお店の入り口を出てすぐのところにある。そこへ向かっていると、お店に入ってきたあるおばさんが、わたしの右腕をむんずと掴んだ。 へ? 驚いてその人を見下ろすと(背の低いおばちゃんだった)、わたしを見上げながら満足げに軽く会釈した。 あ、あの、、、 そう言うわたしに、はっとして、今度はマスクを下げて顔を存分に見せ、にこーっと大きく笑ってもう一度会釈された。 あ、あの、、、どなたでしょうか、、、 彼女は、もう!!という顔をして(わたしの腕を放し)、Aさんでしょう!なんで!!と言う。 Aというのはわたしの旧姓。 あ、姉ですね。どっちだろう。 おばちゃんは、ええええ、と驚愕し、 Mです。でも、いや、T!わたし、Tさんも知ってるから、T、わたし!! あの、、わたし、Tの下のmです。 えええええええええええええっ!!! おばちゃんは、のけ反るほどに驚き、あらためてマジマジとわたしを見つめ、それでも信じられないという顔をしていた。 いや、でも、そっくりだし。というか、ええええ?本当に?Tさんの下?ええええ? あの、どちらさまでしょうか、MとTに伝えておきますので。 わたしは彼女の名前を教えてもらい、会釈してその場を離れた。 娘のところに戻ると、「トイレ、長過ぎ!」と言われて、いやいやそれどころじゃなかったんだよ!と、あなた誰?の話をしたらバカ受けだった。いやもう本当に、面白過ぎる。 もうひとつ。 姉の犬まるちゃんと散歩していたある夕方。 前庭の道路に面した木の枝を切っているおじさんと目が合ったので、「こんにちは」と挨拶した。 おじさんも「こんにちは」と返しながら、わたしの顔をじーーーっと見ている。顔だけじゃなく、頭の先から足の先まで、じーーーーー。 なんなんだ、、と訝りながら通り過ぎようとすると、おじさんはおもむろに ・・・はどうしてる? と訊いてきた。 話しかけられると思っていなかったので、驚いた。よく聞き取れなかった。すると彼は、 あんたAさんでしょう、と言う。妹さんでしょう?いちばん下かな? あぁ、と、ここでわかった。Yと言ったのか。Yというのはわたしの兄だ。 Yは元気にしてる? はい、おかげさまで〜。 そう言って頭を下げ、先に進んだ。なんかドキドキした。 おじさんは「良かった良かった」と言いながら、また枝切り作業に戻っていた。 兄とわたし、似てるということか、、、、姉ならわかるが、兄?男なんですけど。 似てるのか???こんな歳とっても?いや、歳とったから??? 最後に。 同じくまるちゃんと散歩していたある日の夕方。 後方で自転車に乗った女子高生が何やらモゴモゴと言っていた。 邪魔なのかな、と思い、まるちゃんと道の端の方へ寄ると、彼女は自転車を停め、「こんにちは〜」と元気よく挨拶してきた。 「こんにちは」と言って会釈すると、 えー、なんで、知らん顔するんですかー。 へ? またか、と思う。 あー、あの、、、 その犬、まるちゃんでしょう。先生、わたしのこと、なんで無視するんですかー。 やっぱり。誰さんですか。わたしはM先生じゃないしT先生でもないんです。 彼女は、あああ、という顔をして、 もしかしてアメリカの人ですか! まぁなんて直球。というか、日本人ですけどね、、、。 誤解が解けたのち、彼女は「まるちゃんとそこまで一緒に散歩していいですか」とか言って、数メートル一緒に歩いた。それから、「じゃぁ!先生によろしく!」と言って、帰って行った。 Sさん。 よく聞く名前の生徒さんだった。もう高校生になったのね。しみじみ。 地元ならではの話でした。😅