ムツゴロウさん
4月
7日
ムツゴロウさんが亡くなった、、、、すごく悲しい。淋しい。
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この記事で写真家である加納典明氏が「あり得ない光景」だと話しているが、わたしもムツゴロウさんの番組を見て、「あり得ない!!」と衝撃を受けたことがある。
それはもう随分前のことで、いつだったのかも覚えていない。
日本で暮らしていた頃だったのではないかと思う。20年くらい前だろうか。もっと前かもしれない。
ドキュメンタリー番組で、もちろんムツゴロウさんと動物の交流も映し出されていたと思うのだが、この頃、ムツゴロウさんはお母さんの介護をされていた。一緒に暮らしていたのか、お母さんのところへ通っていたのかは覚えていない。が、お母さんには認知障害があったようだ。番組内で、こんなことを言っていた。
「風呂に入るのを嫌がるんですよ。でも、風呂には入れなきゃならない。でね、こういう時って、母親も動物もまぁ一緒なんです。連れて行くときに母の肩(腰?尻?だったかもしれない)を叩くわけです、右側だったり左側だったり叩きながら歩かせるわけです。叩けば歩きますからね。そうやって風呂に入れています。」
そんな感じだった。
もし、今の時代に放送されたら(放送もされないだろうけれど)大問題になるような表現だ。
でも、ムツゴロウさんのあの笑顔で、「動物も人間も一緒です」と言われると、なるほどそうなのか、と、思ってしまった。愛情あっての言葉だった。
母の介護をしていた頃、ある日の母の言葉で、このムツゴロウさんの様子を思い出すことがあった。
母の認知障害はかなり進んでいたのだが、たまにふっと正気に戻ったのでは?と思わせることがあった。
あの時、母はこう言った。
「腰に紐を巻いてそれを右、左、と引いてくれたら、どっちに行けば良いのかわかるのに」
実際には島ユムタで言ったので、何を言っているんだ、と、理解するのに少し時間がかかった。
が、ああああああ、そうか。頭と体がうまく繋がっていないからか、、、、、
そして、随分前に見た、ムツゴロウさんのあの様子を思い出したのだった。
この話は姉たちにも娘や姪っ子にもしたのだが、誰もあの番組を見ていない。
あれから、どうにかしてあの時のムツゴロウさんの言動をもう一度確かめたいと、何度か検索もしたのだが見つからなかった。
どこにも書かれていないし、お母さんの介護をしていた、というエピソードすら載っていない。
記憶違いではないとは思うのだけれど、、、、
ムツゴロウさんが亡くなった。
つい最近、坂本龍一氏が亡くなり、ムツゴロウさんの映画の音楽を担当したのが彼だったと紹介している記事もあった。
坂本龍一氏が亡くなったとき、ショック、、、悲しい、、、と、娘と話していたのだけれど、ムツゴロウさんが亡くなって、さらにショックだし、とてもとても悲しい、、、、淋しい。