(思い出したくない)記録
2月
5日
昨日、車をぶつけられた。
あーーーーー、当たるよ、当たるよ!!と思い、急いでホーンを鳴らしたのだが、どすん、と、ぶつけられた。
あちゃー、、、、ショック。
某スーパーでの駐車場でのことだった。
買い物を終え、車をバックさせて前進しようとしたところに、わたしより2台隣の車がバックしてくるのが見えた。
失礼な人だな、と思ったけれど、先に行かせようと思い、停車したままにしておいた。
らば。
その車、どんどん後方に下がってくる。おいおい、そんなに下がったらぶつかっちゃうよ、と思う間もなく、どんどんどんどん下がって来たので、慌ててホーンを鳴らした。けど、ぶつかった。どすん。
心臓ばくばく。自分、完全に停車してたから悪くはない。でもかなり動揺。マイ愛車ゴルフが〜😰
前方の車から女性が出て来た。
Are you okay?
と訊かれたので、自分は大丈夫、でも車は、、、と答えると、
Oh, your car is fine. I did not hit you.
と抜かす言うではないか。
Yes, you did.
No I didn't hit.
Yes, you DID HIT my car.
思わず彼女の言葉を全否定した。
No I didn't. I did not hit your car.
彼女も引き下がらない。この時点で、心臓ばくばくがもっと酷くなった。
このような展開になるとは思わなかった。相手が謝り、車を見て、とりあえず保険の情報などをもらって・・・そんな風に思っていた。なのに彼女は真っ向から「当ててない」と言う。信じられなかった。どういうことなの?まずは車を当ててしまったことを謝罪するべきでしょう?
実際、わたしは彼女に言ったのだ。当てたことは事実だ、そしてまずはそのことを認めて謝るべきだ。
すると彼女はこう言った。
I'm so sorry, I didn't understand what you said. What did you say?
え???
わたしの英語が聞き取れなかった、と言っているのか、わたしの言わんとしていることがわからない(謝罪する必要があるとは思わない)、と言っているのか?
Are you okay?
彼女は執拗にわたしを気遣うような素振りを見せた。良い人ぶっているのか?とさえ感じる言い方。でもこれは被害妄想?ドキドキしながら状況を整理しようと思うのだが、なかなかうまくいかない。
とりあえず車を一旦パーキングに戻して落ち着きましょう、ということになった。
車を戻し、夫に電話をかけた。が、夫の携帯はオフになっていた。仕事中にはオフにすることが多い。こんな時に連絡が取れないなんて、、、と悲しくなる。
わたしが夫に連絡をしているときに、彼女はわたしの車(前方)の写真を撮っていた。それから近寄ってきて、外に出て一緒に車の状態を見ましょう、どこも何もどうにもなっていないことを確認しましょう、と言う。
外へ出た。
何日か前に雪が降り、そのあと、洗車をしていない。まだ動揺していたのもあるのだろう、よくわからない。見た目はなんともないようだ。でも、ここで「問題ない」と簡単に言っちゃって良いものか、とも思う。
No damage, no scratch, I see nothing. Do you?
彼女は何度もそう繰り返し言った。
望むならわたしの保険情報等を見せる、と言ってくれたので、そうしてください、と頼んだ。
彼女は、車はなんともないけれどあなたの気が済むのならそうする、と言っていた。
なんとなく、こちらを見下したような、子供を相手に諭すような言い方が気になった。良い人ぶってる?と、また感じた。
彼女が差し出した保険証等の写真を撮っていると、
Are you new to this country?
と訊かれた。
は???と思う。No.と即答した(No? Why?という言い方で) 。すると彼女は、
Oh, okay, Then, I apologize that I made you feel unwelcome to this country.
バカにしている?
そう感じた。それともこれはわたしが動揺しているから?被害妄想?
でも、彼女の言葉の端はしに、棘のようなものを感じた。
Are you really okay? Can I bring you a water or a coffee? I can go get something you want.
何も要りません、と答えた。「そっとしておいてください、しばらくここで休みます。」
そのあと、15分くらいか、気持ちが落ち着くまで駐車場にいた。夫とはとうとう連絡がつかなかった。家まで安全運転で帰ろう。犬たちが待っている。
駐車場を出る頃、彼女の車(プリウス)はもう既になかった。
この一連の出来事でわたしが彼女から感じたこと。
彼女はアジアからこの国に来た
この国のことをまだよく知らない(のかもしれない)
こんな小さなことにこれほどまでに動揺してしまう哀れな女性
自分は悪くないけれど、この女性の気が済むように保険証を見せておこう
彼女がそうして欲しければ自分はお水や珈琲を持ってくることも出来る
非常に不愉快だった。
彼女の中の、(たぶん無自覚の)差別意識を感じた。
この国でここまで感じたことは初めてだ。でも、それはわたし自身が「差別」というものを自覚できるようになった、ということなのだと思う。
あそこまで動揺することはなかった。と、思う。
でも、あそこまで動揺したのは、彼女からの「自分は当ててはいない」発言が引き金になったのだ。
家に戻り、犬たちに食餌を与え、しばらく休んでから、犬たちと散歩に行った。
彼らと一緒にいることで、ざわざわしていた気持ちが綺麗になっていった。犬たちの純粋なエネルギーに感謝した。
昨夜、夫と連絡がついた。彼に一連のことを報告。車の写真も送っておいたので、それを見たらしい、車は大丈夫だろう、と言っていた。「嫌な出来事は忘れなさい、思い出して悶々する価値もない」
娘にも電話した。彼女はわたしの気持ちを完全に理解してくれた。そして、彼女自身も「白人による差別意識を感じる」と言っていた。やっぱりそうなのか、と思うと同時に、100%共感してくれた娘に感謝、すーっとした。残念ながらダディも白人だからね、わからない部分もあるかもね、とも言っていた。彼女の中の差別意識への歴史はわたしよりも長い。
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投稿日 2023-02-11 09:45
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2023-02-14 08:25
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2023-02-14 10:01
ワオ!と言っているユーザー