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two o one two

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06/11/2022









職場で、たまに、(気に許せる相手に対して)ふざけて
Fxxx yxx!
と言う。
気持ち的には「なんじゃそら」「ふざけんな」。
でもこの言い回しはもちろんタブーとされているので、それなりに気をつけて使っている。
気をつかうくらいなら、そもそも使うな、とは思うのだが、それはさておき。


わたしがこのフレーズを言うとアメ人同僚は大いに喜ぶ。
「mの言うそれは特別だから大好き!」とか、言う。
彼らによると、わたしのそれは「歌うように」言っている、らしい。発音やイントネーションの違いとか、あるのだろう。
そして、それ故に多分、それ本来の意味として聴こえるのではないのだろう。と、思う。
だから腹も立たない。逆に言えば、「面白い」、「笑える」。


しばらくはそのセオリーがわからなかった。が、今はなんとなくわかる。
例えば、日本で(明らかに)外国から来た人が「クソヤロウ」とか「バカヤロウ」とか言っているような感じなのかもしれない(例えばデーブ・スペクターとかが)。
その人はもしかしたら本気で言っているのかもしれない。でも、日本人の耳には、そうは聞こえない。だから笑って流せる。

わたしの場合、そもそも冗談で言っているのだから、どう聞こえようが関係ない。
が、要はそういうことなのだ。冗談だろうとそうでなかろうと、本来の意味としては捉えられていない。


わたしは夫が時々発する日本語をカタカナで聞いている。
彼にしてみれば一生懸命日本語で語りかけているのに、わたしの耳はそれらを「カタカナ」として聞き、そのまま脳に伝えている。
夫の発する日本語はいつまでも「外来語」なのだ。

はたと、これは失礼な話ではないか、と、思った(ごめんね、夫)。
が、まぁしょうがないわな、とも思う(ごめんなさい、夫)。


つまり、わたしの放つFワードも、そういう感じで聞こえているのだろう。
ある意味、ラッキー。
でも、気をつけなくちゃ、とは思う。




3週間程前か。
某生徒にから差別的な言葉をかけられた。
厳密にはその言葉は直接わたしの耳に届けられたものではなかった。後から聞かされた。
でも、直接に聞こえたとしても意味がわからなかったと思う。わたしにとってはこれまで一度も聞いたことのない言葉だったから。


このことで、わたしの上司は憤り、これは許されることではない、すぐに対処する、と言って、実際、彼女はすぐに行動を起こした。
同僚は、Like mother, like son.と言っていた。某ストアで働く彼の母親を知っているらしい。


その夜、夫にこの言葉について聞いてみた。
純粋に、どういう意味なのか知りたかったのだ。自分で調べる前に、まず彼に訊いた。

夫は、深く息を吐いて、落ち着いた調子でその意味を教えてくれた。
想像通り、意味はあってないようなもので、いわば、アジア人を差別的に表した単語だった。
わたしからすれば、カタカナに聞こえる言葉。そこに意味はなかった。
でも、もちろん、その言葉に込められた「意味」はある。


後になって、語源?由来?となるものを調べた。
元々の由来には諸説あってはっきりはしないらしいが、差別的な呼称であることは明確だった。


あの生徒はどういう気持ちでその言葉を発したのだろう、と、今になって思う。
わたしがFワードをふざけて使うように、深い思い入れはないのかもしれない。
でも、相手がわたしでなかったら使っていない言葉ではある。

親から引き継いだのよ。
そう言った同僚の言葉を思い出す。

彼ら自身、有色人種としての差別を長い間(今もなお)受けている。














#日記

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