independent
2月
26日
昨日、仕事帰りにCostcoに寄ってマイ車にガソリンを入れた。
吹雪予報が出ていたせいか、いつもより混んでいた。
わたしの前の車はかなり高齢のご婦人だった。
ピンクと赤の混じったロングコートを着ていて、頭には薄いスカーフをかけ、首のところで巻いていた。スカーフは薄い紫色。白髪の巻き毛。サングラス。背が高く、腰の位置も高くて、足が長い。このとき、既に雪がちらちらと降っていて、風も強く、寒かった。彼女は、そろりそろりと歩き、セルフでガスを入れた。カードをタップして、モニターの指示に従い、タンクに差し込みハンドルを握る。自動で止まった後には、何度かハンドルを操作してガソリンを追加で入れていた。
かなり時間をかけてゆっくり行っていたのだが、一連の動作を見ていて感服してしまった。
何より、こんな天候に運転している。そして、セルフでガソリンを入れている。
誰にも頼らずに。ひとりで。
(助手席には誰も乗っていなかった。)
格好から見ると、80-82歳くらいじゃなかろうかと思う(以前、老人施設で仕事をしていたので、老女の年齢は結構よく分かるつもり)。
ガソリンを入れ終わると、彼女はタンクの蓋をきっちりと2-3度確かめるようにして閉め、運転席へゆっくりと戻った。車を発進させるまでにもちょっと間があったが、やがて、すーっと出て行った。
すげーーーーかっちょええええええ!と、感心してしまう。
自分で出来ることをする、ということ。
つい昨日、グランマのことを書いたばかりだったので、不思議な気持ちになった。
昨日の午後から降り出した雪は、朝には結構積もっていた。
いつものように犬たちを庭に出したとき、庭も木々も家々の屋根も真っ白な世界と、薄暗い空にキリッとした三日月、そして東の空の低いところは赤〜橙色の層になっていた。雪と月と朝焼けと。
冷たい外気を吸い込みながらしばし見とれる。平和で美しい朝だ。
どこかで戦争が起きているなんて、にわかに信じがたい。