お決まり
2月
2日
02022022
にこにこ^^
小6、卒業前にお決まりの「作文」がある。
作文はランダムにあるが、これは中学に入る直前である生徒たちに「6年間をふり返ってどうだったか」「これからしたいこと」「将来の夢」などを書かせるもの。
将来の夢のある生徒は、いるかもしれない。いないような気もする。
それを無理に書け、と言われても困るよね。
なので、将来の夢まではいかなくても、これからしたいこと、挑戦したいこと、とかで良いかな、と思う。
わたしが小6の頃にもこの作文はあった。
将来の夢を書け、と言われた。そして、ああそうだ、タイムカプセルに入れよう、というものだった。(そのタイムカプセルは、確か20歳の同窓会で掘り起こされた筈。わたしは参加しなかった。)
書かなければならないので、書いた。
将来の夢、と言われて、こそばゆい想いをしたことを覚えている。
特になりたいものなどなかった。それでも、いろんな職業を思い描いた。その中から選ぶものだと思い込んでいたからだ。
作文は2枚とか決められていた。
なので、なりたい職業(ここでもう間違っているのだが)に理由を付けないと、文章がスカスカで字数が足りなくなる。
ない頭で考えた。そして、適当な理由を付けた。
選んだ職業は2つ。
自分の想像力のなさに笑える。
警察官か先生。
なんでこんなことを書いたのか?
まったく理解できない。それより何より、警察官って、あなた、、、、顔から火が出るほどに恥ずかしい。正義感あふれる理由を付けたような記憶がある。あまり思い出したくない。嘘っぱちも良いところだ。
偉い人間、の代表だと感じていたのだろう。
ー偉い人間、立派な人間になりたいです。
いやはや、、、でもこれは、わたしだけのせいではない筈だ。そうさせた教師にも責任がある。そういう時代だった。
いや、待て。今もあまり変わらんのかも。
わたしは学校が好きじゃなかった。
小2、小3の頃に1度ずつ、登校拒否もした。
結果的には母に引きづられる形で登校させられたので、失敗に終わった。その上、全生徒の前で母と一緒に大遅刻したのだから大目立ちだった。しかも泣きはらした顔だし。
おかげで、小4から登校拒否はしなくなった。賢くなったのだ。どうせ成功しない。
表面的には普通に登校した。休み時間には友達と遊ぶし、学習面での遅れもない。
でも、学校は好きじゃなかった。常に「お利口さん」でいなければならない、窮屈な場所だった。家のほうが良かった。良く思われよう、としなくてよい。
将来の夢の作文は、まさに、良く思われよう、としていた自分が書いた、偽の文章。
でもねー
考えようによっては、曲がりなりにもそれが自分だったわけだから、ニセモノでもないのかもしれない。
ただ、もし、あの頃の自分に会えるなら言ってあげたい。
自分がいちばん楽しいこと、嬉しいことって何?どんなとき?どうして?どんな気持ちになる?
生徒たちにもそう伝えているのだけれど、どうだろね。
ぽかんとした顔の子もいれば、神妙な面持ちの子もいる。こんなことに時間をかけるよりもっとしたいことがあるから、チャチャチャと済ませるだけです、って子もいる。笑
心の声を聞きたいのだけれど、それを文章にしてもらうのは、なかなかだ。
言葉にすることだけが表現することではないからね。