秋は夕暮れ。
10月
17日
「言葉の変化」という単元で、「時代による言葉の変化」というのがあり、枕草子を引用した。
これ、去年(小5担当)、年間を通して学習したもの。
生徒にはNHK for Schoolの「おはなしのくにクラシック」の動画を見てもらった。
ということを言葉にしたが、生徒たちは、ほけぇ〜とした顔つきで聞いていた。
そんなモンか!
いや、そんなモンだろう。実際、わたしだって中学の頃に教わったであろうこの「枕草子」、まーったく記憶にない。
というのは、中学で学習したという記憶がない、という意味で、春はあけぼの〜だの、秋は夕暮れ〜だのは、どこかで聞いたよな読んだよな・・・?その程度。
ただ、授業で扱われた記憶は、一切、ない。
(覚えているのは、担当教師の名前と風貌だけ。わたしたちは彼を「リイチロウ」と呼んでいた。ファーストネーム。フルネームも覚えているが、こちらには書かないでおく。一風、変わった先生だった。中学生という年齢は残酷だなぁ、と、今になって思う。ごめん、リイチロウ!)
だから、生徒の、あの、ほけぇ〜っ とした表情も、わからなくはない。
そんなモンだ。(と、言い聞かせる。)
秋は夕暮れ。
この中の「をかし」という言葉を紹介した。
で。
「秋は夕暮れ。」
声にした途端に、胸がキューーーーーーーーーーーーー。
これ、去年もそうだったなぁ、と思う。
夕暮れ。ですよ。夕暮れ。
最強です。
そして、またまたSpitzネタになってしまうのだけれど、「恋は夕暮れ」という楽曲があって、それを思い出してずーーーーーーーーーーーーーーーん!と、なりました。
こちらの夕暮れには句点はつかない。
今年の秋、こちらは例年にないほどの暑さ。
それでも朝夕は気温が下がってきている。
昨日の朝は初めて「さぶっ!!」と感じるくらい冷え込み、犬たちとの散歩には暖かい手袋に毛糸の帽子で。
散歩中に会った老夫婦のおばあさんから、「ええ、そうよ、わたしも今朝はグローブが必要だったわ!」と笑顔で話しかけられた。
でもおばあさん、銀髪がふわりと風に揺れている。
「わたしなんかニットキャップも!」と答えると、あはははは、ホントだ!と、笑いながらすれ違った。
昔は秋は好きじゃなかった。
寒いのは嫌いだし、夏の終わるのが淋しいし。
でもいつからか秋が好きになってきた。キリッとした寒さが心地良い。
びぃ坊が元気になってくのも嬉しい。
この前、わたしたち夫婦は結婚30年を迎えた。
すごいわ。30年なんて。
もう随分前から人生の半分以上を夫と過ごしていて、それもすごいなとは思っていたけれど、’あらためて「30年」と思うと、ちょっと信じられないくらいだ。
結婚したての頃は義理ママのことをファーストネームで呼ぶのにかなり躊躇ったっけ、なんてことまで思い出した。
今ではへっちゃらちゃらー、である。
いとをかし。🙃
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