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こころ

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07/19/2020







どこにも出かけられなくて、時間を持て余している。よって、普段PCに向かわない時間帯なのにこんなことをしている。

辻仁成氏のJINSEI STORIESには息子とのことがよく書かれている。自身のことを「父ちゃん」と呼び、父ちゃん目線で息子の様子を書いている。息子は16歳(だったと思う)。

読んでいると、自分と娘の関係を思い出す。
夫と国際別居していた頃、わたしはシングルマザーのような感じで娘と暮らした。
だからだと思う、シングルファザーとして奮闘する彼の書くものに興味がある。
読んでいると、今更ながら反省したり、いやそれはちょっとどうよ、と思ったり、昔々、自分が書いていたものを思い出したり思い出したくなかったり。

晴れて(?)再び家族一緒にこの国で暮らし始めた時、彼女はハイスクールのフレッシュマン(9年生)が終わる頃だった。
夫と話し合ったかどうかよく覚えていない(同意は得たと思う)が、ハイスクール時代の彼女の門限は最初は10時とした。が、その後、娘からの猛抗議を受け、12時に変更した。午前0時。
ゆる過ぎるくらいだと思ったものだが、それでも彼女は不満だったようだ。なぜなら、「みんなには門限なんてもの存在しない」からだそうな。
特別な場合には(アメリカにはプロムとか色々あるわけです)門限0時を延長した。
それでも、彼女の中にはずっとそのことが引っ掛かっていて、絶対的な支配下に置かれた不条理な時代、だと思っているようだ。後になって何度かそう言われた。まぁ良いけど。どう思われてもね。
もし過去に戻れるとしても(戻りたくはないが)、そのルールは変えないと思う。不条理で結構。




でも、振り返ってみると、自分、こどもだったなぁ〜と思う。こどもがコドモを育てていたのかもしれない。
だからと言って、今、新たにこどもを育てましょうと言われても自分にできるかどうか、自信はない。
なので、四苦八苦しながらも全力で、でもどこかで距離を取りながら丁寧に育てている辻氏の言葉は、心にずーんと来る。子育てなんてもう無理、と言いながら、実は羨ましいのかもしれない。








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