ジハード
7月
7日
篠田節子著の「女たちのジハード」を読み終えた。
なかなか・・・なかなか良く出来ている。偉そうな書きかただけど。
最初はちょっと話についていきにくかった。時代が違うせいかもしれないし、自分が、会社勤めをしたことがないからかもしれない。
5人の女性それぞれの、仕事だけではなくて生きていくための術と努力、苦悶のようなものが描かれているのだが、その中で自分が共感する女性がいない。
でも、読み進めていくうちに、彼女らの中に自分の一部も少しはあるかも、と感じた。
それにしても、5人のうちの「紀子」という女性だけは、もう本当にどうしようもないというか、駄目でしょう!と、どうにかしたくなる人物なのだが、世の男性諸君にとっては一番人気だったらしい(あとがきを書いた田辺聖子談)。それを聞いた田辺氏は微笑ましく感じたらしいが、わたしは、げぇ、、、、と思った。でも、それは当時(直木賞選考時)の話らしいので、今の男性諸君にすれば、見方が変わっているかもしれない。と、願う。
ーわたしももう何年かしたら見方が変わってくるかもしれないけど。