No Contact
5月
14日
レストランやダイナー、ファーストフード店での店内飲食が出来なくなってどれくらい経つのか、もう思い出せないくらいなのだが、それらの店は閉店したわけではなく、ドライブスルーやテイクアウト、curbside pick up(オンラインでオーダーしたものをお店でピックアップ=お店の人が車まで届けてくれるサービス)、no contact delivery(配達員が自宅まで届けてくれるが、直接的な受け渡しはなく、玄関に品物を置いて行くサービス)などで、細々と営業している。
日曜日、うちに訪問客が来た。
ドアベルが鳴ったのは久しぶりのことで(最近はアマゾンやUPSなどの宅配便もドアベルは鳴らさず、品物だけを置いて行くのだ)、わたしは飛び上がるほど驚き、犬たちは大騒ぎ。見ると(玄関のドアの一部はステンドグラスのようになっている)、誰かが立っている姿が。でも、宅配員ではなさそう???
夫は「誰?」とわたしに目配せするのだが、知る由もない。そんな中、騒ぐ犬たちをベッドルームへ誘導するのに時間がかかってしまった。それでもドアの人影は消えない。ファイルに綴じたノートのようなものとペンを持っていたのが見えたので、何か理由があっての訪問なのだろうと思う。だが、ちょっと待て、、、、とりあえずマスクをしよう、マスクマスク・・・と、てんやわんやの末にようやくドアを開けたその時、、、、!
その訪問客は、警官に呼び止められていた。(そう言えば、PC部屋の窓から覗いた時、Police carがうちの前を通り過ぎるところだったのだが、うちの前で停まったのだと後になって思う。)
わたしは手でマスクを当てたまま、ふたりの様子を呆けたように見ていたのだが、ちらりと聞こえたのは
You can't contact door to door like that.
みたいなことを警官が言っていた。No sale, no surveys, nothing.みたいなことも聞こえた。彼(まだ若いー20代?)は、I just wanted ....と言いかけたが、そこで、なんだかその場にいてはいけないような気がしてそっとドアを閉めた。
思うに、彼はうちの近所をあんな風に訪問していたのだと思う。それで誰かが通報したのだと思う。他の人たちはドアを開けたのだろうか???開けてはいないかもしれない。考えてみたら、ドアを開けずに無視しててもよかったのかも?でも、そんな発想がなかった。翌日、職場でこのことを話すと、「わたしなら絶対に開けない!」と同僚たちは言っていた。そうか。そうなのか。危機感が低かったか?でも、一応マスクをしたけどね。
あ、そう言えば、訪問客の彼はマスクをしていなかった。
てか、警官もマスクしてなかったぞ。
でも、ふたりは6フィートを保った距離で話していた、うちの玄関の前で。
で、しばらくしたらふたりとも、いなくなっていた。
警告だけで逮捕されてはいないと思うけど。。。
なんだかあの若い彼のことを気の毒に感じた。