6/20/2017 昨夜、母の帰宅が遅れた。 誤差は仕方ない、と思うのだが、15分も経つと、連絡はして欲しいな、と思ってしまう。しょうがないのかなー。わたしが訪問看護をしていた頃は、時間の遅延に関しては事細かく連絡していた。患者さんのみならず家族はその訪問時間に合わせて暮らしておられるからだ。 小柄の若い女性スタッフ。「遅かったですねー心配しました」と声をかけたが「あ、すみません」と、軽いお返事。そんなモンなのかな。母、ドアの目の前にちょこんと座っていたまるせりーのに向かって「まるーあんたひとりね?」と話しかけていた。笑える。わたしが「お帰りなさい!」と正面に座ると、「やっちゅりな?」と。相手によって言葉を変えるってところが凄い!感心した。 食事の支度をしていたので、母にも少し(母はデイで夕食も済ませてはいるのだが)。 「これはぬぅよ」 「とっちぶる」 「とっちぶる?」 「うん。とっちぶる煮たの、どうぞ」 「いただきます!」 母は大きな声でそう言って箸を上手に使って食べ始めた。美味しいと感じているらしい、パクパクと食べている。ニラたまも出すと、それも食べ始めた。「ご飯も入れようか?」「んいぃ〜、ぬんくぇん、かましてぃんにー」 ご飯は小さく俵型のおにぎりにした。「やぁやムンかだんな?」「いや、わたしも今からいただきます。一緒に食べよう」「かむかむ〜」 姉がまだ帰宅していなかったのだが、わたしも母と一緒に食事をすることにした。いただきます、と手を合わせ、さぁ食べよう・・・という時 「あ、ちょっと、トイレ」 おおおおおおおお。 さきほど帳面をチェックしたところ、日中の排便が「なし」になっていたので、がっくりとしていたところだった。よしよし。今の食事のおかげで腸が動いたんだな。「はい!」急いでトイレへ誘導。 祝・開通〜 感謝感謝。 大仕事に疲れたのか、横になりたいと言うので、そのままベッドへ誘導。 食事はすっかり冷めてしまったが、安堵の気持ちで食事に戻った。そんな時に姉が帰宅。「あれー母ちゃんもう眠ってるのー」 ははははは。姉、大仕事を見逃しました。話すと「うわーご苦労さん」と大笑い。 昨夜は何度か起こされた。半分寝ている状態で「おーい、おーい」と声をかけられ、その都度対応。なにやら不穏。まだお腹が動いているのかもそれない。が、とてもトイレへ行けそうな状態ではなく、時間を伝え、また眠るの繰り返し。そうそう(母語録に追記しておいたが)、不穏な母を安心させようと「心配せんで」と声をかけたら、「口先女」と返された。口先だけ、の意味だろう。すげー!さすが母。でけムン!!思わず吹き出しそうになったが、こらえた。ここで笑うと尚、悪い。 今朝5時半、姉が母と話している声で目覚めた。あ、起きれなかった、、、と思いつつ、姉に任せる。6時起床。母はぐっすりと寝ている。 前日の朝のお迎えがかなり遅かったので、時間まで休んでもらうこととした。10分前、さて母を起こそうかな・・という時にIさん到着。あちゃー! 母に声をかけるとすんなりと覚醒。も、身体の方はふにゃふにゃ。Iさんに手伝ってもらって車椅子へ移乗。「すみませんね」と、母。穏やか。 「朝ばんもまだじゃが、どうーがしよ」「大丈夫よ、朝ごはんはもうあちらで準備してくれてるからね」その後、「荷物は持たせたのか」とも聞かれ、「大丈夫、全部準備してあるからね」と伝え、お見送り。 あいにくの雨の中、車へ乗るまでの少しの間のためにカッパをかぶせられ、母は出かけて行った。穏やかな表情であったが、出かける母を見送る時はなぜか切ない気持ちになる。