マックとオバマと
4月
3日
補習校の入学式・進級式が無事に済み、新しい年度が始まった。わたしは小4担当。さすがに6年生に比べると幼くてかわいい。それぞれがたどたどしい日本語でなんとか発表しようとする姿には胸を打たれた。日本語能力的に言うと、昨年度のクラスに比べるとはるかに低いので、学齢の違いだけでなく、授業の進め方にも色々と工夫しなければならないと思う。しかし、生徒たちの純粋さが嬉しくて、なんとかなるかな・・と呑気に思ったり。
昨日は風の強い日だった。ついさっきのニュースでは、我が街のpeak gustが58mphという発表だった。ヒェ〜!!
そして今日も同じように風が強いらしい。が、気温は上がる。昨日はめちゃくちゃ寒かったのだが(wind chil 30℉)、今日は最高外気温が70℉台になる見込みだと。この差はなんなんだ!?
夕方、久しぶりにマクドナルドへ。たぶん1年以上ぶり!?娘がいた頃は、買いものへ行った時にたまーに飲み物を買ったりフレンチフライを買ったりしたものだが、そう言えばここ1年くらい全く行ってなかった。
が、今マックはモノポリーをやっているので、ちょっと行ってみようか!?ということになったのだ。
しかーーーし!それは大失敗だった、、、、!
うちの街にはマックが3軒ほどあり、昨夜訪れたところはわたしにとっては初めて利用するマックだった。中へ入ると、お客の数は少ない。時間的に遅かったというのもあると思う。
ショップマネージャーの男性がレジをひとりで担当していた。キッチン内には、見えるだけで6人はいたのだが、そのうちの5人は、何をしているのやら?という感じ。ぶらぶらと歩き回っていたり、ペチャクチャと話していたり。
オーダーするために並ぶと、わたし達の前にいたカップルが二人であれこれ言い合いながら、メニューを決めていた。なかなか決まらないらしい。レジの男性は我慢強くそれを待っていた。
ようやく決めたらしい男性の方が、オーダーを始めた。が、英語がたどたどしい。よくよく聞くと、女性の方は英語を喋らない様子。男性の方がまだマシなのだろう、彼女と話しながらなんとかオーダーしている、といった感じだった。
レジの男性は辛抱強く、そして注意深くそのオーダーを取っていたのだが、話が噛み合わない。オーダーの確認をすると客の方が、No,No,と繰り返す。その繰り返しで埒があかない。
ようやく、オーダーが確定したのは、かれこれ10分は経っていたと思う。というのも、そのカップルはハンバーガーとフレンチフライ、同じものを4つ(5つと言った後に4つと訂正した)オーダーしたのだった。オーダーするハンバーガーのナンバーを何度も何度も繰り返し、オーダーしたいナンバーも何度も何度も繰り返し、レジの男性とお客の男性と、二人で何度も確認し合い、ようやく決定。その間、ドリンクは要るのか要らないのか、も何度も確認。要らない、では、ミールセットでなくて良いのだね、ということも何度も確認していた。わかっているのかわかっていないのか?それでもやっとオーダー完了。
すると、どこからともなく幼い子供が二人現れ、6歳くらいの男の子がレジの男性に直接話しかけた。「あの、すみません、この子がトイレに行きたいんです。」そのカップルの子供達だったようだ。なんと、流暢な英語だった(笑)。
レジの男性は困惑しながら、あっちの奥の方だよ、と指で示した。それを聞いて男性の方が、子供達を連れて行った。
そこでやっとわたし達の番となり、オーダー。
そして、待つこと・・・待つこと・・・待つこと。。。。!
実は、先の二人のオーダーは割と早くに完了した。すると、それを受けた男性客が、飲み物がない、と言い出した(!)
レジの男性は、「だからさっき何度も確認したのだけれど?飲み物は要らない、と言ったよね!?」と話す。が、お客の男性には理解できていないのだろう、ドリンクが要るのだ、と言う。マネージャーは諦めた様子で、ではいくつ?と訊き、要望通り1つ、カップを差し出した。
その後、車内で待機していたのであろう、他の連れがぞろぞろとやってきて、挙句の果てはドリンクがもっと要る、と言い出した。後4つ、要るのだそう。なんとなんと。
ショップマネージャーは、今度はお金を請求した。そらそうだろうね。。。
もっと驚愕したのは、そのやり取りをしていた時、さっきの男の子がレジの方までやってきて、「あの、すみません。アイスクリームを二つください」なんともナチュラルにオーダー。マネージャーは困った顔で男性を見たが、男性の方は聞こえなかった(というか、理解できなかったのだろうか?)なにも反応しない。マネージャーはため息をつき、男の子に向かって「君はそのお金を持っているのかい?」と直接、訊いた。男の子がお父さん(たぶんね)の方を見上げて何かいうと、男性はNo,No!と叫び、男の子を退けていた。
わたしと夫は、わたし達のオーダーを待っていた。一体、どれくらいかかるのか?
その間、ワーカーの5−6人は、ブラブラブラ・・・珈琲だけをオーダーした老齢の男性に珈琲を注いでいた若い男の子に向かって、マネージャーが厳しい声で「違う、新しい珈琲を淹れて!その古いのは破棄して!」とたしなめていた。男の子は、ふーん。。。といった表情で、のそのそと動く。別の若い男性のワーカーは、ドリンクのカップ4つ!と、声をかけている。さっきのカップルのオーダーしたものだが、それは既にもう手渡されていたので、誰も何も反応しない。すると、首をかしげてそのカップを戻していた。さらに、別のワーカーはソフトクリームを差し出し、オーダーナンバーを読み上げたのだが、そのソフトクリームはかなり前に老女がオーダーしたもので、彼女は既にソフトクリームを受け取って出て行った後だった。
わたしは「ここへ来たのは間違いだった」と、小声で呟いた。夫もまた、「あぁ、モノポリーなんてものに目が眩んでバカだったね」と言った。
オーダーを受け取ったのはどれくらい後だったろう?こんなに待たされたことはないし、何より、その間のキッチンが大して忙しそうでもなく、ただただワーカーが普通に働けていない、という印象。マネージャーだけがキリキリと仕事をこなそうとしていた。そして、客だけでなく、ワーカーらの幾人かもまた、英語を話せない様子だった。
帰り道、夫は「これがオバマ政策の結果なんだ」と憤慨しながら言っていた。シカゴからの転入者を大量に引き受けざるを得なくなったのは、オバマ政策が元凶だと。
わたし自身、移民であるので、彼らのことをあれこれ批難したくはないのだが、確かに一理あると思う。わたし(と夫は)、わたしがこの国に住むために一通りの手続きをし、その分のお金も支払った。問題は、その手続きをせずとも(或いは別の手続きがあるのか?)お金を支払わずとも、ここで暮らせる、そして、政府の補助を受けている、ということだろう。
なんだか考えさせられた。
娘が日本を出発した。
昨夜は遅くまで来週の授業計画を立てていたのだが、彼女の搭乗時間に合わせて電話で話した。職場の同僚である親友が見送りに来てくれていて、二人でお茶しているところだった。良い友人に恵まれて幸せだ。
娘は飛行機恐怖症ぽいところがあるのだが、比較的、落ち着いていた。良かった。
今朝、目覚めると、「行ってきます!着いたら連絡する!」と、娘からのメッセージが届いていた。今頃彼女は太平洋の上空だ。
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