薔薇の恋人
2月
4日
昨日は2 hours delay startだったが、キッチン職員はいつも通りに出勤。朝、生徒らがいないので車を停めるのが楽だった。
Delayに伴ってクラススケジュールが急遽変更になり、breakfastは9:30-10:00までの30分間だけserveすることとなった。
その、breakfastの時間のこと。
わたしは缶フルーツの準備をしていた時だった。何やらオフィスのあたりが騒々しい。最初に見えたのは、upsetしたSの顔。Kや他の人が「大丈夫だから」としきりになだめていた。その後、オフィスの中で誰かが介抱されているような・・・最初は状況がつかめなかったのだが、cookのJが具合いが悪くなったらしい。しかしなぜにSがあんなにupsetなのか?彼女たちは同じステーションなので、事故で火傷でも起こしてしまったのか?と思いつつ、オフィスには既に数人が集まっているし、自分の作業を途中で投げ出すわけにもいかず。
しばらくして、Sは救急車で搬送された。のちに聞いた話によると、新しく処方された薬へのアレルギー反応らしい、と。血圧が下がっていたというので、アナフィラキシーショックの手前だったのだと思う。恐ろしい、、、、!
また、Sがあんなにupsetだったのは、Jを心配のあまりということだった。M曰く、「二人は姉妹みたいな仲だから」
驚いた。いつも落ち着いているSがあれだけ取り乱すなんて、あんなになる程、Jのことを心配するなんて。二人は同国出身だと聞いている。Sをこの職場に誘ったのもJだし。異国の地で、SがJをどれだけ慕っているのか、今回のことでしみじみ感じた。これは移民にしかわからない感情かも。(とはいえ、アメリカという国は移民でできているような国だけれど)
Lunch serve後、9th grader buildingまでカートを取りに行った時のこと。図書室の辺りで、ひらひら蝶々のような女の子を見かけた。1冊の本を胸に抱え、宙に舞うような歩き方で図書室へと入っていった。大きなバルーン袖のセーターは薔薇の模様、黒の短いフレアースカート、細いウエストにまっすぐ伸びた細い足、肩までのふんわりカールの髪、メガネ。
あれは・・・薔薇の恋人・・・!
思わず、見入ってしまった。まさに姫宮アンシーそのもの。でも、アンシーは褐色の肌だけど、この彼女は白人だ。(それから、アンシーの髪は本当は腰まで長いのだけどね)
いや〜驚いた。本当に、似ていたわ。アニメの世界にそのまま入ってしまったかと思った。びっくり。
昨夜、娘からメッセージ。日本語に苦労しているという。敬語の使い方とか、自然に出てこないと。メールを書くのが特につらい、と。
わかるよ。
言語というものは環境で作られるからね〜。娘はほとんどをこの国で過ごしているのだから、しょうがない。
でも、案外、同じ年頃の日本人も似たような問題を抱えているものだよ。揉まれて慣れて行くしかなかろうな。自分で選んだ道。なんとか乗り越えてほしい。