ユメモ/招かれざる客、初恋のひと
7月
16日
姉1に誘われてまた東京に来ている。二泊したら帰国だ。
本当は寄るつもりがなかったのに、と思いつつ、姉の嬉しそうな顔をみてほっとしている。
娘が義兄に何か言われたらしい、来なきゃ良かったと言う。思いあたる節があり、あと一泊だからとなだめている。そんなおり、義兄から集合がかかった。リビングルームの応接台に呼ばれ、正座して向かう。
何しに来た?
唐突に言われ、たじろぐ。何しに、って、、、考えていると、ここへ何しに来たのかわからない、だからtにもそう訊いたんだ、と言う。良い気持ちで迎えることは出来ない、と。
姉が中に入って取り持とうとしていたが、わたしは頭を下げ、出て行きますから!と答えていた。非常に憤慨してしまった。そして、大後悔。来るべきじゃなかったんだ、やっぱり、と、のこのこ来てしまったことを呪う。しかし今夜のホテル代を考えると困ってしまう。現金の残が乏しいのだった。クレジットカードが使えると良いのだが、と、悩む。
二階にあがって、娘に荷物をまとめるよう言おうと思ったら、涙が出てきた。大部屋で何人かが雑魚寝をしている。そのうちのひとりがもそもそと動いてこちらを見た。あ、初恋のRじゃないか。久しぶり、、、と懐かしい気持ちになり、わたしの悲しみを知ってよ、と、なんとかサインをおくるのだが、彼はそのまま寝てしまったらしい。相変わらず照れ屋で素っ気なくてかっこいい、と、しみじみする。
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