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矛盾

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2月15日







7時10分起床。休み!!やっと休みーーーで、嬉しい。
体調のほうも復調の兆し。昨夜も鼻詰まりは酷かったが今朝になり、頭痛が消えている。だいぶすっきりしてきたと感じる。良かった。


昨日は朝、出かける前に外が雪だということに気付き、がっかり。Valentine's dayということもあって、ドーナツ屋さんでドーナツでも買ってってあげようかなと(最初のクライアントに)考えていたのだが、体調が良くないのと天気があんなのとで断念。なんとか仕事をやりきることしか考えられなかった。

2軒目のクライアントまでの空いた時間にオフィスに寄って、というのもやめようかと思うくらいの雪だった。道路状態も良くないし、みな、のろのろ運転だ。どこかからサイレンの音も聞こえ、事故が起こっているような気配。
が、クライアントから、前の晩のエイドがcall-inしたため急遽Dが代わりに来てくれた、という話を聞かされた。Dはその日、朝にもわたしの代わりに訪問してくれていた筈。ということは、彼女は2度もクライアント宅に来てケアをしていた、ということ。
この話にとても驚かされたのだが、クライアント自身はそのエイドのことをとても怒っていた。もう彼女のことは一切信用しない、と言いきっていた。うー、、、気持ちはよくわかる。

そういう話を聞いたので、悪天候の中、オフィスへ向かった。やはり交通状況が酷くてえらい時間がかかったが、、、。
するとDはまだ来ておらず、ナースのLと少し話す。Lは、今日も別のエイドがcall-inしてきたのでDはまた大変だわ、、と言っていた。あちゃー。

遅れて来たDと書類を整え、クライアントのことを少し話しスケジュールのアップデートをした。本当は給料明細のことも聞こうと思っていたのだが、彼女の様子を見て、とても切り出せなかった。もう少し経ってからでいいか、と。。。頭が完全にまわっていない感じだもの。今になって、あのインタビューの後、すぐに電話の来なかった理由がわかる。


オフィスを出て2軒目に向かう途中、Dからtextが入った。そのクライアントの3時間HMに加えて1時間のaide careをしてくれないか、というものだった。最初は意味がわからなかったが、どうやら(クライアントさんにも訊いたところ)午後の別の時間にシャワー介助の訪問が入っていたのだが、そのエイドがcall-inしてきたというのだった。D曰く、そのまま時間延長でシャワー介助もしてくれ、と言う。クライアントに伝えると、渋々ながらも了承してくれたので、そうすることになった。その際、次のクライアントにはDから時間変更の電話を入れるから、というものだった。(結果、それが出来ていなかったのだが)


なんだかんだでホームメイキングのほうは3時間かからずに済み、クライアントからはいつもそうやって早めに切り上げて貰っている、ということだったので、その後にシャワー介助をし、結果、3時間ちょっとですべて終わった。

体調が悪かったのとトイレへ行きたかったのと、少しでも休めたらという気持ちから、とりあえず一旦、家へ帰った。そこで少しお腹に入れ、薬をまたのみ、時間を見ながら休んだ。Dが次の訪問を何時に変更したのかは聞いていなかったが、単純計算で1時間遅れだろうと予測し、そのクライアント宅へ向かった。


と、ここでトラブル発生。
そのクライアントはけっしてフレンドリーとは言える方ではなく(まぁ明らかに怒った態度でもあったのだが)、もうすぐタクシーが来ることになっている、Drの予約があるから。あんたらにそれを言ってた筈だが誰も電話もしてこない。
はぁ?ちゅう感じ。そっか、Dから連絡は行ってなかったのか、と思う。が、たとえ本来の時間(13時半ー14時半)であったとしても、時間ギリギリではないか。タクシーは14時半に来ることになっていたようだったし、実際、オフィスに連絡している間に来てしまった。
Dは、こちらから彼女に電話を入れるようにするから、今日はもいいから。Have a great weekend,M!と。
クライアントにもそれを伝え、そこを後にした。往復40分かそこらかかったが、まぁ、実際のケア1時間よりましか、と思う。それくらい、休みたかったからね。


この一連の騒動(?)で、ひとつ感じたこと。
わたしにはクライアントは選べない。それは当然のことである。が、なんだか矛盾を感じるのだな。わたしたちホームケアチームというのは、クライアントの健康保持のためであろう。環境を整え、より健やかに暮らせるよう援助すること。もちろんそこには、「その人らしく」というのが含まれる。でもね、でもね、でもねーーー!と、声を大にして言いたい。
昨日のクライアントのうちのふたりは、煙草を吸う。その匂いがたまらない。部屋中に籠っている。そこにいるだけで服に髪に染み付いてしまう。体調が良くなかったせいもあり、胸にも悪い。くすぶった感じの咳を誘発させた。どちらも健康には悪いことだと認識はしているのだと思う。それでも喫煙をやめないのは、それはもうその人の選択なのだから、しょうがない。強制は出来ない。しかし・・・どうだろう・・ひとりは在宅酸素の方だ。危険でしょう。まぁ本人はわかっていて、煙草を吸うときにはBathroomで吸っている。換気扇は壊れている。よってその中は煙草の匂いで充満している。
もうひとりは小さなLiving roomで吸っている。大きな灰皿にはずらりと煙草の吸い殻が並んでいた。山盛り。一体何本!?もの凄い光景だった。退廃的。そしてあの攻撃的な態度。何をどう援助していけば良いの?と疑問に思う。うちの会社が政府の援助の一環として担っていることはわかる。だからクライアントにはそういう底辺の人達が多く含まれる。そういった人達の援助は行われて然るべきだとも思う。が、内容がこういうのって、どうなの?と。これで本当にその人の援助になっているの?と。


昨日はそういうことがあって、悶々と考え込んでしまった。なんだか、退廃を助長しているだけなのじゃないかな、と思ってしまった。矛盾。
家へ戻ってからすぐにシャワーを浴びた。身体の隅々まで煙草の匂いがしみこんでいるような気がして、丁寧に洗い流した。



昨日は朝、夫からHappy Valentine's day!のtextとともに、小さなギフトをベッドの下に置いてあるからね、と。夫のそういう優しさにほっとする。
途中、家に帰ったときに娘と一緒にベッドの下を見たら、ハートの形のでっかいチョコレートの箱がふたつ。喧嘩しないようにね、と書かれていて笑った。しかも、わたしたち、こういうバラエティチョコというのは嫌いなのに。夫はそこのところがわかっていないのだ。それも笑える。
そうそう、娘は娘で、わたしが具合い悪いのを気にしてくれていたようで、ゴミを出してくれていて驚いた。リサイクルの箱も。ゴミのほうは、道路へ向けるゴミ箱の方向が違っていたが、それは一応口に出さず。本当に有り難かった。あと、なんと犬たちの散歩にも。まったく期待してなかったので、本当に嬉しかった。



夕方から、少しずつ体調が戻って来た感じがした。娘のバイトの送り迎えもした。夜は思いがけず満月に出会い、久しぶりに財布をフリフリした。
男子フィギアでは羽生が金メダルを取った。我らの高橋大輔はメダルは逃したが、素敵な表情をしていた。娘曰く、この人、歳をとる毎に綺麗になっていくね。本当にそう思う。
頭痛が酷くなり、TylenolPMをのんでベッドへ入った。まだどこか煙草の匂いが染み付いているように感じ、そんなわけないと言い聞かせながら眠った。














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