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ユメモ/小柳ルミ子

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1月15日





職場の友人らと旅行に行くらしい。空港のロビーで談笑していると、友人のひとりが「小柳ルミ子!!」とすっとんきょうな声をあげた。
彼女の視線の方角を見てみるが、わたしからはそれが小柳ルミ子なのかどうか、まったくわからない。すると友人は「ルミ子さーーーーん!!」と大声を出して手をブンブンと振ったモンだから、ぶったまげた。さらに驚くことに、声をかけられたほうがそれに気付き、にこにこと笑顔で近付いてきたのだった。


小柳ルミ子は男性2人と一緒だった。なぜかどちらも外国人。
わたしたちは即席で豆やら佃煮やら餅やらの入った容器を開け、小さなお皿にそれらを盛って彼女へ出した。小柳ルミ子は嬉しそうにそれを受け取って、誰が盛っていたのか、焼酎だか日本酒だかと一緒に食し始めた。
わたしたちも一緒になって飲むことにした。持っていた佃煮やら何やらは、我が職場からどこかへのお土産だったのだが、そんなのどうでも良いと思う。
小柳ルミ子が、ふたりの男性をわたしに紹介し始めた。ひとりは中東系の名前でやや褐色の肌をしている50歳くらいの男性。もうひとりはもう少し若い普通の白人。中東系の彼を紹介するときには、なんとかというドラマに出ている、知っているでしょう?と訊くので、知らない。ドラマは殆ど見ない。と答えると、えーーーつまらない、という顔をした。有名なのよ、彼。


わたしたちと小柳ルミ子一行とは、同じ旅館に泊まった。古い民家を改良したような旅館だった。

わたしひとりが帰ることになった。朝食のとき娘に、今から出るがどれくらいで家に着くかはまだわからないから、というtextを送った。
旅館からとぼとぼと駅に向かって歩いていると、道の途中で小柳ルミ子が待っていて、色々ありがとう、などと話しかけて来た。いえいえ、とんでもないです、こちらこそ楽しかったです、と話を合わせる。
いつからなのか、小柳ルミ子は若い女性に変わっていた。背の高い、痩せてすらりとした、モデルのような女優のような、TVでよく見ていて知っているような気もするが特別なファンでもなく、でも失礼にならないよう、わたしは彼女に話を合わせている。

彼女はわたしの髪を触り、毛先を両手で包み込んでくるっと内側に巻き込んだ。首筋に涼しい風が入った。これくらいの長さが良いと思うの、と言う。わたし、髪を切るの上手なのよ、お礼に切ってあげる。
少し病的にも見えるくらいに痩せた彼女にそう言われて、なんとなく断れなかった。じゃ、お願い。と言うと、彼女はそこでしゃりしゃりとわたしの髪を切り始めた。

が、数分も経たないうちに手を止め、道の端に駆け寄ってうずくまり、げーげーと吐き始めた。What a heck!!
大丈夫かと背中をさすっていたら彼女のマネージャーが走ってやってきた。だから心配だったんです、とか言っている。お願いだから戻りましょう。薬もあるから、とにかく戻りましょう。マネージャーの男性が懇願するように言うのだが、彼女は聞く耳を持たない。はぁーーーー、、、わたしは彼女に諭すように言った。このままでは苦しいだけでしょう。戻って薬をのみなさい、大丈夫、痛みはおさまるから。そういう症状のひとを良く知っているの。きっと良くなるから。良くなったら、また、わたしの髪を切って貰うから。彼女はわたしのことを見て、辛そうな顔で、わかった、絶対ね。と言い、マネージャーと一緒に道を戻って行った。たぶん旅館へ戻るのだろう。

街のほうへ出て出てすぐ、美容院が目に入った。首筋に手をやると、わたしの髪は半分だけ短くなっている。これじゃ、ちょっとね、、、と思い、美容室へ入ってみる。既に何人か客がいたが、店員に予約なしでやって貰えるか訊いてみたら、10時半なら、と言われた。時計を見ると約1時間後である。お願いします、と言い、名前を書いて店を一旦出た。日曜日の朝なのに、わりと人が多いのだな、と思う。こんな髪で歩いていると、やはり恥ずかしい。
早々に美容室へ戻り、椅子に腰掛けて順番を待った。若い女の子がやってきて、持っていた袋を開け、そこからハンバーガーを出して食べ始めた。わたしも何か食べようと、荷物のなかからお菓子を出して口にした。そこへ店員がやってきて、店内飲食は禁止されてます、ここを汚したひと、すぐに綺麗にしてください、と少し強い口調で言う。床にはポテトか何かの食べカスが散らばっていて、それは明らかにあの少女のものなのだが、彼女は知らん顔をしている。わたしは、自分がしなくてはならないかもと思いながらどうしようか迷っている。

時間が過ぎてもわたしの名前を呼ばれないのでカウンターへ行って訊ねると、順番を書いた紙を見た店員が、あ、この次ですー、と申し訳なさそうな顔で言った。跳ばされた、、、とげんなり。娘に遅れそうだとtextするべきか、この髪のまま帰るべきか、待つか出るか、悶々を考え込む。







すっかり忘れていたのにモニターに向かってたらいきなり思い出したのでメモメモユメモ。








#ユメモ

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