ユメモ/潜る
7月
13日
海。島の海ではない。九州のどこか・・福岡とかその辺りの。大きな河のようにも見える海。
何人かのグループで潜っている。スキューバダイビングではなく、素潜り。インストラクターのような、リーダーらしき女性がボート近くにいて、わたしたちを監視している。
深く潜って行くと、小さめの犬が見えた。ちょっと躊躇しながらつかむと、犬は水の中ではぬいぐるみのようで、呼吸している風ではない。違和感を抱きつつ海面へ。ボートに近付くとリーダーの姿が見えた。
あぁよくやったわね、ここへ。みたいなことを言われ、ボートにその犬を乗せる。このとき初めてその犬が黒、白、茶の混じったシーズー犬であることを知る。そして、彼はいきなり呼吸を始め、ぐにぐにと動き出した。ボートの中には柴犬のような子もいる。一緒に乗せて喧嘩にならないかとためらったが、リーダーから、いいから早く、と言われ、そのまま乗せた。ボートの中には、他にも色んなものが積み込まれていた。どれも海中から拾い上げられたものだ。生き物は犬2匹だけだったが、リーダーの様子からすると、別に珍しいことではなさそうだ。が、しかし、「良い」拾い物だったらしいことが伺える。
休み時間までまだ間があったので、わたしはもう一度、海中へと向かった。近くで、島の幼馴染みがウェットスーツ姿で潜っているのが見えた。おーーーーYーーーさっすがーーーー!感嘆しつつ眺める。そう言えば誰かが、どうせだから連絡して会えばいいよ、と言ったのを思い出す。もう何年も何十年も会っていない同窓生のこと。電話番号を貰ったが、まだ連絡できないでいる。一体どう切り出したらいいのだ?
Yの姿を見ながら、今ここで声をかけてあいつに相談してみようか、と思うのだが、いやいや、それこそどう言えばいいのよ、と、躊躇う。そんなことより、潜り潜りー。
海の中だと、なーんも考えることはないからいい。