5月25日 空港へ向かっている。 乗っているのは高速バスのよう。娘とふたり。 もうすぐ空港に到着という頃、娘が興奮して言う。 cねえちゃんだ!あの車!見えた?ちょうど空港で会えるね!! やっと空港へ到着。バスから直接空港の建物の中へ入れる仕組みになっている。そのまま進むと、大型旅客機の後方部分が大きく開いていて、そこから内部へ入れるようだ。空港も変わったなぁ、と感心する。中ではフライトアテンダント(小太りの中年のアメリカ人女性だった)がひとりでチケットとIDの確認をしている。 席はどこだっけか? 娘が先に中へ入って行こうとするので、あなたは入れない筈だよ、と慌てて伝える。と、そのとき、嫌〜な予感が走る。ヤバい、、、、 「だめだ、パスポート忘れた、、、わたし、飛行機には乗れない、、、」 パスポートを持っていないことに気付く。絶望感。高額なチケット代はこれでパーだ。 「マミィ、ここにxxxって書いて貰えば大丈夫だよ、あきらめちゃ駄目だよ!」 娘に言われて、そうだ、あきらめちゃいけない、駄目元でなんだって聞くしか・・と思い直す。 フライトアテンダントにチケットを渡すと、パスポート、プリーズ、と決まり文句を言われ、実は、、、と話し始める。彼女はわたしの言葉を遮り、残念ね、パスポートがないなら無理よ、とぴしゃり。あぁでも、ここに何か記載して、というのは、駄目ですか。向こうへ着くまでにパスポートを送って貰うというのは駄目ですか、、、色々訊いてみるが、彼女はもう次の客の手続きで忙しない。 「とにかく、駄目。でもあなたには空港内に残ってもらいます、それからね」 彼女の言葉に打ちのめされながら、娘に、cに電話してちょうだい、、、とお願いしている。 なんでいつもこういう間違いを起こすのだろう、、、自分が情けなくてしょうがない。