4月23日 Malachiに遭った。超久しぶり。冬の間ずっと姿を見なかったのと声さえ聞かなかったのとで、もしかしてオーナーが手放しちゃったのでは、、と心配したくらいだった。でも、1ヶ月くらい前だったか、夫から彼の姿を見たと聞いていた。だから元気にしていることは知っていた。それに、いつだったか、その後に夫と一緒に犬たちと散歩に行ったとき、元気に吠えているのも聞こえた。しかし、彼の姿を見たのは本当に久しぶりだった。 あの男の子と遊んでいた。夫も言っていたとおり、少年はいくぶん背が伸びたようだ。マラカイも然り。どっしりと逞しく育っていた。フリーで遊ばせているところを見ると、かなりしつけも出来ているのかもしれない、そんなことを思った。のが、大きな間違いだった。 少年は、わたしたちに気付いて、すぐにマラカイを呼び寄せた。声変わりしたような、そんな声だった。ますますわたしは(勝手に)安心してしまった。そして、そのまま進んだ。D&Cもマラカイに気付いたが、リーシュを短く握り、落ち着いて進んで行った。正直なところ、わたしはマラカイの姿を見て微笑む気持ちの余裕さえあった。相変わらず元気だわー良かったーー!なんてね。 マラカイが少年の元へ戻ったのだとばかり思っていた、その矢先、でっかい黒いものがわたしたちの行く手を阻んだ。マラカイだった。 はちゃー、駄目よあなた、ちゃんと帰りなさい。 このときもまだ気持ちにゆとりがあった。マラカイは少年が呼び戻してくれるだろう、大丈夫。そう思っていた。 しかし、マラカイ、てんで言うことを聞かない。なになになに?これじゃ去年のあのときとまったく同じじゃないか。マラカイ、いい加減にしなさい、早く戻って!心の中で叫ぶ。しかしマラカイは容赦なく執拗に追いかけてくる。追いかけるだけならまだ良い。追い越しては戻って来て、身体を伏せ、D&Cにけしかけるのだ、ほら、僕と遊ぼうよ!追いかけっこしようよ!僕は速いんだよ!つかまえてみてよ!そんな感じ。 もちろんD&Cは面白くない。自分たちはリーシュに繋がれているのだ、追いかけたくたってそれは出来ない。しかも2頭引きだからね、尚のこと。そのうち、D&Cとがガウガウ言い合う。そこへまたマラカイが近づいて来て中に割り込もうとする。2頭は狂ったようにマラカイに反応する。 Ma-la- ch-iiiiii !! 少年は声を枯らして叫ぶ。マラカイはまったく聞いていない。 その子は、わたしに向かって、僕の言うことなんか聞かないんだ、だからそのまま進んでって、そう言う。いやね、無視して進んでもね、マラカイが先回りして道を塞ぐのよ、見てるでしょう?そう思ったのだが、とりあえず、隙を見て、先を進む。なるべくマラカイのことはなかったかのようぬい振る舞って、2頭を連れて行く。 が、マラカイが飛び出してくる。わたしたちの周りをぐるぐるまわる。これじゃ、進めないよ。 Uターンして逆戻りしてみた。とにかく、マラカイのいない場所へ進むのだ。しかしそれも無駄。彼はすぐさま駆けて来て、わたしたちの周りを囲むように駆け回り、けしかける。 立ち往生していた庭の家主が、家のなかからこっちへおいで、と手を振ってくれた。わたしに向かって言っているのかそれともマラカイのオーナーに言っているのか。どちらにしても、マラカイの応酬が酷くてそれどころじゃない。 無視してそのまま進んでよ! 少年がまた言う。ちょっとムッと来る。 Well, I did! But he catches up!! D&Cがガウガウ始まる。Dの首筋にCが噛み付こうとして、その顔つきが恐ろしい。まったくーーーなんであんた達が喧嘩しなきゃならないの!わたし、こんなの、嫌だから!! またUターンする。とにかく前へずんずん進む。お願い、マラカイを確保してちょうだい!そう祈りながら。 後ろを振り向くことは出来ない。そんな隙にD&Cが戻ろうとしたら良くないから。 マラカイの気配を探りながら、どうやら近くにはいなさそうだと思ったので、走ることにした。行くよ!そう言って、D&Cとどんどん走った。とにかく先へ。 はぁはぁ言いながら、後方の様子を探るが、どうやら追いかけてくる感じはしない。息があがったところで、走るのをやめ、歩きはじめた。そっと後ろを振り向くが、マラカイの姿も少年の姿もない。 助かった、、、、 もう、この散歩コースをひとりで歩くことはしない。夫と一緒のときにだけ、歩く。そう決めた。散々な目に遭った。マラカイ、、、この犬は本当に、Mess!! まーーーったく変わっていなかった!!! これから義母のところの犬Mを連れて義母宅へ行く。(今日はMを預かった) シナモンロールを持って行く。あ、そう言えば、今日のinserviceにも、同僚たちのために別に焼いたシナモンロールを持って行ったら大好評だった。嬉しい。