12月23日 手術の途中で介助に入る。どうやら血管の手術らしい。大きな山は超えたようで、後は閉腹に向けての処置が行われている。殆ど緊張することもなく、そのまま閉腹、手術終了となった。 器具が片付けられ、患者はまだ麻酔下であるが、覚醒に向けて処置が始まる。 と、いうところで、周囲がざわざわ・・誰ともなく、「なんでこれが残っているのか」という声が聞こえて来る。突然、腹の奥の深いところがぎゅぅ、と苦しくなる。 ・・・人工血管が残っている。 はっ として、それからドキドキ、、、術式がなんだったのか、思い出そうとするのだが、うまくいかない。室内の白板に術式は書かれている筈だとも思うのだが、怖くてそれを確かめたくない。 人工血管が残っている。 なんで?どうして? 頭のなかで目まぐるしく考える。残っているということは、使われなかったということ。使われなかったということは不要だったということ?不要だったということは、それはもちろん医者が決めた筈。必要なら、、、必要なら、医者が何か言うでしょう。まさか使わないままで腹を閉じることはないでしょう。 大丈夫、大丈夫、忘れたわけじゃない、不要だったのだ、医者は人工血管置換術ではなく、別の何かに術式を変えたのだ・・・ という夢を見た。恐ろしかった、、、、自分が医療事故の原因の一端を担ってしまったのではないかと思うと、恐ろしくてドキドキして足が震えてたまらなかった。 夢で良かった。。。 それにしても、オペ室で仕事していたのはもうかれこれ13年〜15年前のことなのに、いまだにこうして夢に出て来る。オペ室の夢って、いつも何かを忘れたとか、手洗いを完全に出来なくて苦しむとか、そういうのが多い。 明日は’クリスマスイブ。