忘れる&思い出す
7月
24日
少し前から、いしいしんじの「雪屋のロッスさん」を再読している。この本、何年か前に買って読んだものだが、もう読む本がなくなったので、本棚から引っ張り出して読み返しているところ。
この本は短編集で、いしいしんじ独特の不思議な「おはなし」がいくつか集録されているのだけれど・・・どのおはなしも、これまたちっとも覚えていない。すっかり、綺麗さっぱり、忘れてしまっていた。ちょっとショック。あんなに「素晴らしい!」とか感激してたのに。
けどね、ひとつのおはなしを読み終えると、じわ〜っと、そう言えばこのおはなし、読んだな。。。と、思い出す。例えば、海系鳥の顔を持ったおまわりさんと、猫の顔の新人警官のおはなし。まったく全然、覚えてなかったのに、大型犬をふたりでやっつけるときに、教室の窓から見ていた生徒の一声の部分で、あっ、、、と、思い出した。そうそう、そういう話だった、というか、わたしもその窓から一緒に眺めていたのを思い出した、というか。
そう言えば、今日はアルツハイマー型を含む、認知障害の講義を受けて来た。その中で、いわゆる歳によるもうろく=健忘と、認知障害との区別というのを大雑把に説明していた。歳をとると、忘れっぽくなる。単語も出て来なくなったりするし、約束していたことを忘れたりする。でも、認知障害のひととの大きな違いというのは、たとえ忘れたとしても、ある時点で思い出す、或いは、忘れてしまったことを認識できる。その健忘と付き合いながら、通常の「暮らし」は出来る。認知障害のひとの場合、忘れているということを認識できない、暮らしに支障が出て来る・・・と、そんな感じ。
一応、思い出すことの出来る自分は認知障害ではないだろう。でも、忘れっぽいのと上手に付き合って行くことは今から始めたほうが良さそう。そういう意味ではこの日記も多少役に立っているような気がする。
今夜は久しぶりにひとりの夜。もうすぐフランス旅行から帰国してくる義両親のことで、ちょっと不安。かつ、その日(明後日)夫は仕事でいないかもしれないというので尚のこと緊張気味。わたしから何か言うことはないけれど、なんだかぎこちなくなりそうで嫌だなぁ、、、
あと、娘の引っ越しが28日(土曜日)なのだが、ここへ来て夫が「自分は仕事が詰まっていて手伝うのは難しいかもしれない」と言い出したので、正直、憤慨している。これはもう何ヶ月も前からの計画で、この日を空けておくことくらい、至極当然、否、必須なことなのに。
ちゅうか、夫はきっと手伝うつもりでいるのだ。なのに、「無理かもしれない」と言うのが許せない。絶対大丈夫!任せておけ!って言うべきでしょう、絶対ってことはあり得ないとわかっていても。
という点で I was very upset! だったのだ。明日にでもまた電話で話をする予定。やっぱり女ふたり(わたし&娘)であのでかいdresserを運ぶのは無理だ、、、
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