約束
3月
4日
疲れた。まだ8時過ぎだというのに眠くてたまらない。
6時ー14時のメインシフト。めまぐるしい一日だった。朝食は7時からなのだが、ダイニングルームへ行けたのは8時10分前。サブシフトのJも似たような状況だったらしい(あと、アクシデントがあったそうな)。いやはやキッチンレディーTがよく動いてくれた。彼女の働きなしではもっと大変なことになっていたと思う。
MrLHの落ちかたが激しい。呼吸がいよいよという感じだ。付き添っている息子さんの消耗も気になる。何も出来ないが、せめて心を込めて身体を整えてあげたい、と、それだけだった。
仕事を終えてからMsLFのお葬式に出かけた。娘さんに会った途端、涙が出てたまらなかった。彼女とハグしながらLの話をする。本当に、ほんとうに、彼女のことが大好きだった。特別な存在だった。娘さんはわたしのことを家族に、Mom's favorite ladyと紹介していた。わたし自身、密かにそう感じていた。だから素直に喜んだ。「母の心の具合いが悪いときに、彼女だけはそれをうまく良い方向へもっていくことが出来たのよ」とも言っていた。誰にも自慢はしていなかったが、わたし自身、自負していたことだった。本当にね、どうやってその悪いループから抜け出させるかを、なぜかよくわかったのよ。一筋縄ではいかなかったけれど、うまーくね、ひょいと、あちらの世界からこっちへと連れ込めた。95%の確立でうまくいったと思う。残りの5%のときは、時間をおいて訪ねていった。それでうまく行くこともあった。
一緒に92歳の誕生日を祝おうね。
わたし、こんなに長く生きるつもりじゃなかったのよ。
いいじゃない。ここまで来たのだから、どんどんいっちゃいましょう。
それはわからないわ。92は出来ても、93は無理かもよ。
そんなこと言わずに。じゃぁこうしよう。100歳のお祝いを盛大にする!それまでわたしはこの仕事を絶対に辞めないから。
あははははー無理よー100なんて無理むり。
わからないわよー約束しよう、100歳の大きなお祝い。
そうね、出来たらね。
お葬式には夜勤シフトのPが来ていた。あと、時間ぎりぎりになって上司もやってきた。週末のお葬式というのはあまり聞かない。家族の事情だろう。MsLFは火葬だった。それもこの辺りでは珍しい。
雪の一日。
お葬式というといつも天候が悪い。