3月2日 朝5時半。仕事へ出かける直前にわかった。公式発表あり。異動決定。 おめでとうーやっとやっとやっと・・・ これによって、これからがどう変わるかわからないけれど、きっと良い方向へ進んでいくのだと思う。 昨日、MsLFのお見舞いに病院まで出かけて行った。午後3時過ぎ、ホールウェイにいたナースに病室がどこか訊ねると、「彼女はもうここにはいません」と言われた。「え、じゃぁどこへ・・」と言いかけて止めた。訊いても答えてはくれないだろう、守秘義務というものがある。わたしは心のなかで退院してうちの施設へ帰ってますように、少なくとも、ナーシングホームへ移ってますように。そう願った。 今朝、職場へ着くなり彼女のことを訊いた。"Oh...M..." 同僚Nが言い辛そうに口を開いた。"She passed away..." そんな気がしていた。あのときのナースの顔。あの間。わかってた、心のどこかで。それを無理矢理打ち消していた。 骨折して入院したと聞いた時に嫌な予感がした。もうすぐ92歳になるところだったのに。一緒に100までお祝いしようね、って、いつも言ってたのに。 Bの足取りがとても辛そう。今日、D&Cを最初に連れて行く準備をしていたとき、Bは気付いたのだろう、自分は留守番だ、って思ったのだろう、淋しそうに向きを変えてベッドルームへ行ってしまった。わたしは悲しくなって慌てて彼を追いかけてビスケットを渡した。「帰ってくるまで待っててね」 風が強くて、思った以上に寒い午後だった。この分じゃBの散歩はお休みしたほうが良さそうか・・そう思いながら戻って来ると・・・Bがドアの前で待っていた。嬉しくなって、Bにリーシュを付け、散歩へ連れて行った。よぼよぼとスローペースで歩くB。突風で尚、歩き辛そうだ。後ろ足がもつれて、腰が何度かガタンと落ちるような感じもあった。抱っこして連れ帰ろうかと思ったほどだ。 さっき、ぐっすり眠っているBを起こして外へ連れ出した。眠っている姿を見て、どきっとする。腰の部分が窪んでいて、顔に覇気がない。このまま永遠に起きないんじゃないかとさえ思ってしまう。 BにMsLFを重ねて見てしまう。歳が歳なのだ。何が起こってもおかしくない。 なるようになる。 良いようになる。