するすると降りてきては跡形もなく消えていく
2月
24日
Dish Network guyは8時20分頃にはもう来たそうだ。思ったより迅速な対応で驚いた。問題はケーブル接続ではなく、レシーバーのほうだったと言う。新しいレシーバーにリモコン2台も新調されて夫は喜んでいた。仕事から帰って来るとTVが煌々と点いていて快活なCMのサウンドが流れていて、たったの一晩きりだったのだけれど、とても懐かしい感じがした、その雑音、存在感が。
着替えてリクライナーに横になったらすぐにウトウトしてしまった。40分くらい昼寝したみたい。午後になると両足をあげているだけでいつも眠くなる。目が覚めた直後はちょっとキツいが、30分くらいの午睡でも随分と違うようだ。昔は昼寝をすると夜眠れない、なんて言っていたのに、今では昼も寝て夜も寝て。そう言えば昔まだ母が仕事をしていた頃。母も午睡をとっていた。昼ご飯に帰って来て、それからきっちり30分くらい、必ず横になって眠っていた。このままずっと寝てるんじゃないだろうか、と思ったものだが、母はいつも時間になるとむっくり起き出して仕事へと戻って行った。凄いなぁ、母ちゃん、、、と、今頃になって思う親不孝者。
3日くらい前から西加奈子の「きいろいゾウ」を読んでいる。凄い。引き込まれる。「さくら」のときもそうだったが、彼女の世界はどこか不思議な空気が流れていて、夢物語のような超リアルティックのような、甘くて切なくて重くて苦しいような。あぁ好きだなぁ・・・と、ぽぉっとしてしまう。
いつも夜寝る前にベッドで読んでいるせいか、本を閉じて灯りを消して目を閉じていると、その世界にまだ浸っていて、自分の言葉でないような素敵な文章がするすると降りて来る。あぁこれ、忘れないようにしておかなくちゃ・・といつも思う、だからくり返し反芻する、ちゃんと明日の朝まで覚えておくようにと。
もちろん、綺麗さっぱり忘れている。というか、夢なのか。
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