先日e-bookを8冊まとめ買いした中の一冊に「苦しかった時の話をしようか」というよく売れている本がある。きっかけは先週末に見た林修氏の民放番組。おそらく番組を見て買われた人も多いのではないかと思う。
著者はUSJをV字回復させた森岡毅氏。
元々は父親が娘とキャリア相談をすることから始まった「娘に伝えたいこと」を一冊のノートに書き連ねたものがベースとなっているらしい。
書評だけでは「ふう〜ん」としたかも知れないが、林氏の番組を見ていて共感したポイントが二点。
一点目は、きっかけとなった娘との会話。伝えたいことが伝わらないもどかしさで、似た(というかほぼ同じ)ケースに直面したことが私にもあり、その時のご本人の心理描写に痛いほど共感してしまったこと。
二点目は、、番組は生徒と先生の一問一答形式で進められたが、そのやりとりがコンサルティングとコーチングをうまく融合させたような、しかもとても自然でシャープな言葉選びをしていると思ったこと。
私にとっては特定の場面(苦笑)を臨場感ありありで思い出させられた(というか突きつけられた)番組。
またこの著者は出版されたばかりではなく、2019年に世に出され、既に5年が経過。マスコミにも取り上げられていたようだが、著者を映像で見たのは今回の林修氏の番組が初。このタイミングにちょっとした共時性を感じるのは考えすぎだろうか。
本当は出版された頃に出逢いたかった。が、そうならなかったことも何か意味があるのかも知れない、などと読み始めた段階であらためて思う。