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Tai: Diary

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ポスター天国

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ポスター天国
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/

堂島の地下街にポスターが貼ってあって、行きたいと思っていたのですが、引越しなどと重なり無理かなと思っていたところ、お誘いの声がかかったので行って来ました。現在のスポンサー(サントリー?)としては最後の展示になります。来年度は別のスポンサーが付くようですが、美術館が継続するかどうかは分かりません。

メインは19世紀後半から現代に至るまでのポスターデザインの変遷で、その中に国内のポスターは含まれませんでした。ロートレックから始まり、ミュシャ、アールデコ、デ・スティル、バウハウススタイルに続き、'60〜'70年代のサイケデリック、リキテンシュタイン、ウォーホル辺りで終了。2000年代のものは無かったと思います。

私はバウハウス以降、近代デザインの中間がモヤモヤとしていて、サイケデリックが入っていたのが、あぁ成程というか、そういう時代もあったんだなと思いました。ポスターに写真を利用し始めたのは本当に近代の話のようで、流れからすると、そんな中で東京オリンピックでの亀倉雄策のポスターが発表されたのは、国内のみならず、かなり衝撃だったろうと感じました。

意外だったのは、広く画家として知られている人達が、ポスターを制作していたことです。グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、ヴァシリー・カンディンスキー。特にカンディンスキーは、まともな絵を描く人だとは思っていなかったので、シンプルな色彩でのユニークな絵柄は新鮮でした。

注目すべきは、アルファベットを使用する国ならではの、タイポグラフィの素晴らしさだと思います。横のラインがすべて揃ってるし、行間も不安要素がない。どんなに文字を変形させても、きちっと揃ってる。手書きであろうと関係ないのが凄いです。その他、アジア系Flashゲームなどで見られるフォント(「Chou Mein」と呼ばれるフリー系フォント)が、アール・ヌーヴォー→アール・デコの変遷期のポスターに使用されていたのは、100年前からあったんかいっていう驚きがありました。

その他も、タイトルにふさわしく、所蔵しているポスターの出血大サービスという感じでした。'99年に故・田中一光の回顧展で展示していたポスターや、ドラえもん展・スヌーピー展などもあったのかな?それらポスターが天井から吊り下げられ展示されていました。他にも、国内の古いポスターが多く展示されており、紙の質があまり良くないのもあり、むしろ良く残っていたなと思いました。
#concept

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