淋しき夢に涙した まだまだ弱い空の下 流れるもの冷たさに 噛みしめ鳴った悔しさよ 淋しき夢に涙した 肥やし蒔いた空の下 誰が知ろうかこの孤独 押しては返す鼓動の波よ 淋しき夢に涙した まだまだ終わらぬ空の下 誰が笑うかこの孤独 誉れ消し去り躍動の人よ
土曜日の仕事は午前までから 週休二日制になって何年経ったろう でもルール通りには行かない 出張したのなら午後は観光だ サラリーマンは気楽な稼業であって欲しい 雨の露天風呂 首までつかり天を仰ぐ 顔だけにぽつんとぽつんと落ちてくる 子どものように口を開け 雨を飲み込んでみたりすり 都会じゃなければ許せるお遊びだ 水面をほぼ平行の視線で雨粒を見る 音と跳ね返り 何もかもが響いて揺れている ずっと感じていたい癒しがあった 詩人ならいい湯を いい湯と言わずに表現したいところだが 我はサラリーマン ああ、いい湯だ 雨に打たれればなおいい湯だ サラリーマンは気楽な稼業であって欲しい 今日はビールもつけて こっちに泊まってしまおうか