【NHK動画】フィリピンで戦死した男性の日章旗 遺族に返還/Flag of a man killed in action in the Philippines returned to his bereaved family.
5月
24日
太平洋戦争中、フィリピンで戦死した県内の男性の遺品の日章旗が23日、遺族のもとに返還されました。
この日章旗は、現在の観音寺市出身で、昭和20年にフィリピンで戦死した成岡明さんの遺品で、県遺族連合会に届けられたものです。
観音寺市内で行われた返還式には、明さんのおいにあたる成岡義一さんが出席し、県遺族連合会の会長から受け取りました。
明さんはフィリピンで戦死した当時24歳だったということで、日章旗には明さんの名前とともに「祝出征」という文字のほか、当時働いていたとみられる会社名やおよそ20人の名前が書かれています。
この日章旗はアメリカ兵が戦地から持ち帰りその子どもでアメリカのアイダホ州に住むボブ・ブルーイントンさんが保管していました。
その後、日本へ日章旗を返還する活動を行っているアメリカの団体を通じて、遺族会に届けられたということです。
ブルーイントンさんから義一さん宛の手紙も添えられ、「この旗の返還によりお心に安らぎがもたらされますように」などと書かれていました。
遺族の成岡義一さんは「79年たって、おじが帰ってきてくれたような気持ちです。きれいに保存してくれていたのはうれしい」と話していました。