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読売新聞/レイテ島で戦死した兄の日章旗、終戦から78年ぶりに92歳弟のもとに…「父母が待つ仏壇に」/The Japanese flag of his brother who was killed in action in Leyte, to his 92-year-old brother

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太平洋戦争中にフィリピン・レイテ島で戦死した滋賀県東近江市の門阪庄平さん(享年22歳)が出征時に持っていたとみられる日章旗が米国で見つかり、終戦から78年ぶりに遺族に返還された。戦地の無事を祈って寄せ書きされた友人らの名前が記されており、遺族は「これまで兄の遺品がなかった。まるで分身のよう」と話している。

庄平さんは21歳で出征し、地元の神社で送り出される際に、肩に日章旗をかけて「弾に死んでも、病に決して死なん」と決意を述べたという。弟の 杢平もくべい さん(92)は「父にしかられた私を慰めてくれる優しい兄だった」と振り返る。

返還された日章旗には「祈 武運長久 門阪庄平君」と大きく書かれ、何十名もの友人の名前が寄せ書きされていた。米兵が戦地から持ち帰ったものとみられ、米国で戦没者の遺品返還活動に取り組む民間団体から依頼を受けた県遺族会が、杢平さんを探し出して届けた。

8月26日に大津市内で開かれた返還式には杢平さんと杢平さんの長女富美子さん(70)が出席。三日月大造知事から旗を受け取った杢平さんは「父と母が待つ仏壇に供え、 冥福めいふく を祈ってやりたい」と旗を握りしめ、「戦争が二度と起こらぬよう語り継ぐことが遺族の使命だ」と話した。

太平洋戦争では、県内でも3万2715人が尊い命を落とした。返還式に先立ち、県が主催した「平和祈念県戦没者追悼式」では戦没者の冥福を祈って、参加者約620人が黙とうした。沖縄に物資を運ぶ輸送船で父が戦死したという今堀治夫・県遺族会会長(82)は「かなしみの歴史を繰り返さない、繰り返させないと思いを新たにした」とあいさつした。

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20230909-OYO1T50006/?fbclid=IwAR0Q-QSDNARryn7Sw4wIrhd-O7mvghTwHtuP-a-qsfZT2RPUOaTTqn2ToPo
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