8月15日は76回目の終戦記念日でした。76年ぶりに戦地から遺族のもとに返還された日章旗が、新潟県の妙高市役所で展示されています。 妙高市役所で開催されている平和パネル展。見学に訪れた人は当時に思いをはせていました。来場者は「私の父は33歳の時、第二次世界大戦で亡くなった。二度と戦争はしないでほしいと昨日の戦没者追悼式を見ていて実感した」と語りました。 展示の一つの日章旗は、妙高市出身で沖縄で散った男性の遺品です。6月30日に妙高市出身の戦没者の追悼法要で、日章旗は遺族に渡されました。旧新井市矢代出身で沖縄で戦死した古川學さん(当時30歳)に、出征の時に贈られたものでした。 受け取った遺族の古川行雄さん(66)は、「なんとなくお盆にお参りするだけでしたが、學の偉大さを痛感しました」と語りました。 日章旗には、戦場での無事を祈る「武運長久」と書かれ、周りの名前は共にすごした戦友とみられています。古川学さんは1945年6月15日に沖縄で戦死。日章旗はアメリカ兵が戦利品として持ち帰っていました。今回は、日本兵の遺品などを返還する活動をしているアメリカの市民団体から、日本遺族会などを通じて返還が実現しました。 遺族の古川行雄さんは、「戦争の悲惨さ。肌身離さず持っていて命を落とした。これをアメリカ兵が持って行かれて、日米の友好で返還という話が来て戻ってきた」と語りました。 戦争を体験した人が少なくなる中、妙高市遺族会ではこういった遺品を通じて悲劇を語り継ぎたいとしています。 妙高市役所で開催されている「平和パネル展」は、8月20日まで開催されています。https://news.yahoo.co.jp/articles/41840f9edac05f5f27c5f75c5c63ce4c99efa4ee?fbclid=IwAR1KA-sUB2hCknqRP2lt--3vkORqVI9t4zJEFXwrmXVTZjdNXYhixGbCVAU