日曜洋画劇場「臨場 劇場版」
2月
8日
2015年2月8日(日) よる 9:00 ~ よる 11:10 放送
臨場 劇場版
人気ドラマの劇場版。死者の声を聞く検視官・倉石が真実に迫る!
愛する人を奪われたとき、その悲しみを乗り越えることができるのだろうか?
ストーリー
2010年冬、都内で無差別通り魔事件が発生した。死者4名、重軽傷者15名にも及ぶ凄惨な事件だったが、現行犯逮捕された波多野(柄本佑)は精神鑑定の結果、心神喪失とされ無罪に。大切な家族を失った被害者遺族たちは、行き場のない思いにかられることになった。
その事件から2年。弁護士の高村、精神科医の加古川が相次いで殺害される事件が発生した。警視庁刑事部鑑識課検視官の倉石(内野聖陽)と部下の留美(松下由樹)、永嶋(平山浩行)は、2つの事件で検視作業のために臨場。倉石は遺体の状況から、同一犯の犯行の可能性があると考える。
一方、警視庁捜査一課の管理官・立原(高嶋政伸)も、倉石同様、2つの事件が同一犯によるものではないか、と考えていた。被害者の2人は2年前の通り魔事件で波多野を無罪に導いていた。ということは、通り魔事件の遺族による犯行か?捜査本部の指揮を執る神奈川県警捜査一課の管理官・仲根(段田安則)は、被害者遺族の犯行と決めつけ、捜査員たちに指示を与える。
しかし、倉石は違った。
「俺のとは違うなあ」。
倉石が遺族の犯行に疑問を抱く理由とは、いったい…!?
通り魔事件で娘を殺害された直子(若村麻由美)が、波多野の措置入院先の病院に包丁を持って潜入、身柄を確保された。高村、加古川殺害の容疑者となった直子は、仲根の執拗な取り調べを受けることになってしまう。
一方、立原は高村と加古川が関わった神奈川管内の事件に着目していた。通り魔事件とは別の遺恨を生み出していた、8年前の事件とは?
そんななか、「鑑識の人間が捜査に口を挟む権利はない」と言われようと、真実を究明しようと独自の捜査を続ける倉石。
「まだ根こそぎ拾えてねえ」。
死者の声を拾い尽くすという倉石の執念は、どんな真実を浮かび上がらせるのか?
キャスト・スタッフ
■監督
橋本 一
■原作
横山 秀夫
■脚本
尾西 兼一
■撮影
栢野 直樹
■美術
横山 豊
■編集
北澤 良雄
■音楽
吉川 清之
■音楽プロデューサー
吉川 清之
■音響効果
橋本 正明
■照明
大久保 武志
■刑事警察監修
飯田 裕久
倉科 孝靖
■法医学監修
佐藤 喜宣
■キャスト
倉石 義男 … 内野 聖陽
小坂 留美 … 松下 由樹
一ノ瀬 和之 … 渡辺 大
永嶋 武文 … 平山 浩行
五代 恵一 … 益岡 徹
立原 真澄 … 高嶋 政伸
仲根 達郎 … 段田 安則
関本 直子 … 若村 麻由美
波多野 進 … 柄本 佑
浦部 謙作 … 平田 満
山下 美奈子 … 市毛 良枝
安永 泰三 … 長塚 京三
坂東 治久 … 隆 大介
江川 康平 … 辻谷 嘉真
西田 守 … 小林 勝也
早坂 真里子 … 伊藤 裕子
倉石 雪絵 … 京野 ことみ
この人に注目!
内野聖陽
1968年9月16日神奈川県出身。早大入学後、ESS(英語会)で英語劇を始め、演劇の面白さを知る。留年決定をきっかけに先輩から勧められ、文学座に入団。本格的に役者を志す。
1993年、W・シェイクスピア原作の「女たちの十二夜」で舞台デビュー。1995年には文学座の本公演「愛の森-清盛をめぐる女人たち-」に出演する。
1993年、「土曜ドラマ 街角」(NHK)でTVドラマ初出演。1995年には新藤兼人監督の『午後の遺言状』でスクリーンデビューを果たす。
1996年、朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」(NHK)に出演し注目を集めると、パソコン通信で出会った男女の恋を描いた故・森田芳光監督の『(ハル)』に出演。日本アカデミー賞優秀新人賞、日本映画批評家大賞新人賞を受賞する。
その後も数々の舞台に出演しながら『虹の岬』(1999年)、『黒い家』(1999年)などの映画にも出演。TVドラマも「ラブ ジェネレーション」(フジテレビ=1997年)、大河ドラマ「徳川慶喜」(NHK=1998年)、金曜時代劇「蝉しぐれ」(NHK=2000年)などに出演し、演技力の高さをアピール。2004年には「エースをねらえ!」(テレビ朝日)で宗像コーチ役を好演し、一気に知名度をアップさせる。
2007年、大河ドラマ「風林火山」(NHK)で山本勘助役を好演。実力派人気俳優の地位を確固たるものにすると、翌2008年には「ゴンゾウ 伝説の刑事」(テレビ朝日)で恋人を殺害されたことで一線を退いた元敏腕刑事を好演。同作品は脚本の古沢良太が向田邦子賞を受賞したほか、2008年9月度のギャラクシー賞(月間賞)を受賞するなど高く評価された。
映画は伊藤英明と共演したスペクタクル・ヒューマン・ドラマ『252 生存者あり』(2008年)、堀部圭亮の長編監督デビュー作『悪夢のエレベーター』(2009年)、堺雅人が実在の結婚詐欺師に扮した『クヒオ大佐』(2009年)、そして豪華俳優陣が集結した時代劇『十三人の刺客』(2010年)と話題作に出演。
TVドラマも「臨場」(テレビ朝日=2010年)、「JIN -仁-」(TBS=2011年)、「とんび」(TBS=2013年)に出演し、立て続けに高視聴率を記録している。
多彩な役が演じられる実力派俳優として誰もが認める存在となると同時に、ヒットメーカーとしても活躍。2013年には生誕45周年を機に、「読めない人が多かったから」と芸名の読みを「うちのまさあき」から「うちのせいよう」に代えている。
最近では松山ケンイチ、田中裕子らと共演した『家路』(2014年)ほか、『時間の習俗』(フジテレビ=2014年)、「おやじの背中」(TBS=2014年)などのTVドラマに出演している。
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