60年以上も前のことですが、まだ日本で暮らしていた20歳代の学生時代は、アメリカ文明が眩しいほど入ってきましたが、自分には別世界の夢物語だと思って無視していました。ところが1963年、社命でアメリカ赴任が決まり、慌てて図書館でアメリカという国を調べたほどでした。
実際、アメリカの土地に足を踏み込んだ時、大きさ、豊かさが身に沁みました。リカーストアーでアイスクリームを買った時、食べても食べてもまだ一杯残っていて食べきれなかった記憶があります。
また、三食付きの下宿では、朝は定番のトーストに卵焼、ソウセイジベーコンなどで、昼はサンドイッチと果物の弁当まで持たせてくれました。夕食には、お皿からはみ出すほどのステーキもでました。
タバコは10箱(20本入り)が2ドル、コカ・コーラは10セント、ビールは25セントでした。 コーヒーはお代わり自由で15~20セント。
BARに行っても、ウイスキーが65セントで20ドルを先にカウンターに置くとバーテンダーがその都度支払いを済ませるのですが、20ドル分を飲みつくすことは不可能でした。当時のチップは10%が標準、今は、20%が標準です。
因みに、私の給与は350ドル(手取りは280ドル)。夜学に通うアシスタントの給与と同額でした。車は横浜港から送られてきたブルーバードです。その当時の日本車は本当にお粗末で、国土の広いアメリカにそぐわない代物でした。こんな状況であっても、やりがいが優先して毎日がエキサイティングでした。
貧しい国から来た敗戦国民とみたのか、アメリカ人(白人)は日本人のわたしに親切でした。 しかし、黒人は今でこそ社会進出を果たしていますが、当時はひどい差別を受けていて、とても貧しかったです。
この60年でアメリカは本当に変わりました。
合法、非合法に関係なく移民が増え、白人支配のアメリカ社会が崩れてきていると言ってよいと思います。
それがトランプ氏登場の一因となっているのではないでしょうか。
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