夕方、六月はじめの白い月を見つけました。 この形になると、わたしの目の前に登場する月です。 昨夜は、西の窓辺上空で光輝いて、一緒に眠りました。 中庭の一番奥では、紫陽花の赤ちゃんが産声をあげていました。 月の色を連想する紫陽花です。 夕暮れの月としっとりとした色合いの紫陽花。 束の間の静寂の時間でした。
六月になりました。 六月・水無月の異称は・・・ <風待月>、涼暮月、蝉羽月、鳴神月、松風月、夏越月、葵月、常夏月・・・と、どれも美しい呼び名ばかりです。 27℃。 夏のようなじりじとした陽射しが照りつけています。 中庭には、アマリリスが咲いて、陽射しが木漏れ日演奏会を繰り広げています。 風の強い午後です。 スライドショーを閲覧するにはジャバスクリプトが必要です。
空地に広がる白い風景。 白い穂が風に揺れるさまを見て、綺麗だと思うのはわたしくらいなものでしょうか? ヒメジョオンも一緒になって、風に揺れています。 本日は、古典高校の文化祭!! 楽しんできます。 <几帳面> 丁寧な細工を施す職人のこだわり。
小さな新芽を 大気中に羽ばたかせるように 伸ばしているオリヅルランです。 風が吹いたら くるくると ふんわり舞って 羽ばたけるかしら <血汐> 先日うたたが与謝野晶子さんの歌を紹介していましたね。まさに体当たりの情熱です。 身体の中を流れる血を、海の潮にたとえた血汐という言葉。 血も、騒いだり、ひいたり、沸きたったり・・・。私たちの身体の中にも大自然が存在することをつくづく感じます。 わたしの場合は、血が滾る!!ですね。
ついに苺が赤くなりました。 これ以上待っていると・・・先おこされそうなので、きらちゃんが食べました。 「おあじはいかが?」 「甘くもなく・・・酸っぱくもない・・・微妙!!」 まぁ、自分で育てた苺を食べられただけで・・・めでたしでした。 <推敲> 唐の国の詩人、賈島(かとう)が、ロバに乗りながら、詩を考えていました。 「僧は推す月下の門」という句の「推す」を「敲く」に変えた方がいいかどうか、迷っているうちに、有名な詩人韓愈(かんゆ)の行列にぶつかってしまったのですが、韓愈は、怒るどころか「敲く」の方がいいと、アドバイスしてくれたそうです。 この故事から、何度も練り直すことを推敲というようになりました。 たった一文字の向こうに、大きなこだわりが隠れているから、思いが伝わるのですね。 ・・・何度も何度も繰り返し読み返して・・・『桜物語』は、推敲されました。 現在も進行形です。
ふわふわ綿毛 菊の葉に 引っかかっちゃった 大空に 飛んでゆきたい 風さん、風さん もっと吹いて わたしを乗せて 大空へ 飛んでゆきたい 風にのって・・・ <桐の糸> 琴の胴の部分は、ほとんど桐の木で作られています。 やがて、桐の糸がことそのものをさすようになりました。 桐は、切れば切るほどよく成長するので、「きり」と名付けられたといいます。 成長が早いことから、女の子が生まれると、桐の木を植えたそうです。 その箪笥をもってお嫁に行きました。 花は、藤色で、まっすぐ天に向かって咲きます。 切られても、切られても、それをばねにして、大きく成長する桐の木です。
いつの間にか・・・ きらちゃんが植木鉢から プランターへ 植え替えていました。 先日の苺の青ちゃんが 赤ちゃんに変身しています。 もう少し・・・ もう少し・・・ もっと もっと 紅くなってね。 花咲き一休み中のカーネーションで 一休みしている黒いてんとう虫さん みぃ〜つけた♪
朝から爽やかな青空が広がっています。 自然の恵みを頂戴しました。 ありがとうございます。 スライドショーを閲覧するにはジャバスクリプトが必要です。 <一入>染まりゆく想い 藍染では、一入だけ染めた色のことを瓶覗き(かめのぞき)というそうです。染料に浸すごとに、色は濃く、深くなっていきます。 水色 → 浅葱 →薄縹 → 浅縹 → 納戸 →藍 →紺 → かち色 → 濃紺 人の感情に置き換えて使われる時も、「喜びも一入」「一入身にしみる」などのように、しっぽりと、心全体が染まってしまうような時に用いられます。 混ざり気のない純粋な色も綺麗ですが、何度も染め上げられた、深い濃紺の色には、吸い込まれるような奥深い魅力を感じます。 わたしもそのうち・・・濃紺色な女になれるかしら?
躑躅が終わって少し経ちました。 躑躅の前にも皐月が咲いていたのですが、違う二つの樹から、皐月が咲き始めました。 はなつるそう(サンローズ)には、雨の雫が似合います。 都忘れが、再び返り咲いています。 晴れマークが付いているのに、今にも雨に変わりそうな曇天です。 朝から迷走したお陰で、すっきりしない一日です。