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四季織々〜景望綴

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人を惹きつけ、呼び寄せる力!!

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人を惹きつけ、呼び寄せる力!!
『木練柿』こねりがき
あさのあつこ・著
光文社

内容(「BOOK」データベースより)
あの男には力がある。人を惹き付け、呼び寄せ、使いこなす、それができる男だ。娘は、男から刀を受け取り、抱き込みながら何を思い定めたのだろう。もう後戻りはできない。月の下でおりんは「お覚悟を」と囁いた。刀を捨てた商人遠野屋清之介。執拗に事件を追う同心木暮信次郎と岡っ引伊佐治。時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続く待望のシリーズ登場。

◇◇◇◇◇

待っていました。1年半ぶりです。
届いたその日にあっという間に読みました。
三作品目でも、遜色なく今回も面白い作品でした。

刀を捨てた商人遠野屋清之介と同心小暮信次郎と岡っ引伊佐治の物語。

前二作は、長編でしたが、今回は短編集。
登場人物の過去を現代へと繋ぐ作品でした。

◇楓葉(ふうよう)の客
 遠野屋女中頭おみつに纏わる物語
◆海石榴(つばき)の道
 商い仲間三郷屋吉治に纏わる物語
◇宵に咲く花
 岡っ引伊佐治の嫁おけいに纏わる物語
◆木練柿
 遠野屋清之介の養女おこま誘拐の物語

結局今回の作品は、登場人物たちの過去から現在への足あとを綴った形で、漆黒の闇が蠢くことはありませんでした。

ただ、最後に・・・
「遠野屋、おこまを質に取られたら、それでも商人のままでいられるのかよ。おこまを守るためであっても、刀を抜かずにいられるのか、そんなことができるのか?」
同心信次郎に問われ
「おこまとともに刀を握らずに生き抜いてみせます」と遠野屋清之介。
さて、次の作品がまた楽しみになってきました。

第一弾・第二弾は、コメント欄で紹介しています。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2009-11-06 11:53

弥勒の月

2006年04月09日のレビューより
光文社
あさのあつこ・著

内容(「BOOK」データベースより)
小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。安寧の世に満たされず、心に虚空を抱える若き同心・信次郎は、妻の亡骸を前にした遠野屋主人・清之介の立ち振る舞いに違和感を覚える。―この男はただの商人ではない。闇の道を惑いながら歩く男たちの葛藤が炙り出す真実とは。


新聞の広告で見つけた『弥勒の月』
桜と月の表紙に惹き込まれてしまって買っていた。
桜は、人の心の闇に咲く月だという・・・まさにそのままの表紙。
桜には、月の青い光が似合う。

作品は、まるで2時間サスペンス時代劇を【見ているように】話が進んで、とても読みやすかった。
登場人物が次第に点から線で結ばれていく。

クールで切れ者の同心小暮信次郎と下町風情たっぷりの岡っ引井佐治の珍コンビが作品に花を添えている。

儚い桜に儚い人生。それでも、人は、その人生の上を生きている。
つづきが見てみたいと余韻の感じられる作品。
『信次郎捕物帖そのニ』があってもいいような・・・。

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2009-11-06 20:55

夜叉桜

2008年06月02日のレビューより
光文社
あさの あつこ・著

内容(「BOOK」データベースより)
「生きるという、ただそれだけのことが何故にこうも不自由なのかと、思うことがございます」江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために?切れ者ゆえに世にいらだつ若き同心・信次郎は、被害者の一人が挿していた簪が、元暗殺者の小間物問屋主人・清之介の店『遠野屋』で売られていたことを知る。因縁ある二人が交差したとき、市井の人々が各々隠し抱えていた過去が徐々に明かされていく。生き抜く哀しさを、人は歓びに変えることが出来るのか。

「弥勒の月」のつづき。
おもしろかった!!!!!信次郎捕り物帖。
普通だと続きものは、つまらないものなのだけれど、この作品は、おもしろかったです。
当分、闇夜を彷徨い続けそうです。

今回も蔓草のように縁(えにし)が絡まりに絡まって「闇」に覆い尽くされます。
誰もが持っている人間のこころの闇。だから、読み応えがあるのでしょう。

でも、最後は、お天道さまの光が指しましたね。
清さんの後ろには、亡き妻おりんちゃんが付いて守ってくれているのでしょう。
義母さんも正気に戻ってホッとしました。

装丁がまた素晴らしい。
作品とぴったり呼応しています。

第三弾は、あるのでしょうか?
また、忘れた頃に闇が蠢きそうな予感はありますね。

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Toshiaki Nomura
Toshiaki Nomuraさんからコメント
投稿日 2009-11-06 14:19

コメントを順番に読んでいったら、

なんとなく読み終わったような気分になりました・・・。

コメント欄だけでも面白いような・・・。

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2009-11-07 01:46

あらあら、レビューでお腹がいっぱいになってしまっては、書評家は失格ですね(笑)

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dote
doteさんからコメント
投稿日 2009-11-06 19:46

次回作が楽しみですね

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2009-11-07 05:43

とても楽しみです。

が、また一年以上待たなければいけないようです。

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