逢・道・想・刻
6月
17日
夕闇迫る 雲の上
いつも一羽で 飛んでいる
鷹はきっと 悲しかろう
音も途絶えた 風の中
空をつかんだ その翼
休めることは できなくて
心を何に たとえよう
鷹のような この心
心を何に たとえよう
空を舞うよな 悲しさを
雨のそぼ降る 岩陰に
いつも小さく 咲いている
花はきっと せつなかろう
色もかすんだ 雨の中
薄桃色の 花びらを
愛でてくれる 手もなくて
心を何に たとえよう
花のような この心
心を何に たとえよう
雨に打たれる 切なさを
人影絶えた 野の道を
私ととともに 歩んでる
あなたもきっと さみしかろう
虫のささやく くさはらを
共に道ゆく 人だけど
絶えてもの言う こともなく
心を何に たとえよう
ひとり道ゆく この心
心を何に たとえよう
ひとりぼっちの さみしさを