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岩魚太郎の何でも歳時記

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岩魚太郞の『桜歳時記・和歌』

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東風(こち)の空 額縁のなか ... 東風(こち)の空 額縁のなか 宴舞い
「東風」は、春から夏にかけて吹く東寄りの風です。春を告げる風の意味です。

「東風吹かば  にほひをこせよ  梅の花」
太宰府に左遷される前の菅原道真が詠んだ有名な和歌
青空に 朝日に舞う 桜まじ 「... 青空に 朝日に舞う 桜まじ

「桜まじ」とは、 桜の咲くころ南方からそよそよと吹いて来る暖かい風のことです。青空を背景に、朝日に映える桜を切り取りました。
桜咲き 早くも卯月 緑かな 満... 桜咲き 早くも卯月 緑かな

満開の桜、早くの5月の緑、季節の流れを、この緑に感じました。
花衣(はなごろも) 鏡の水に ... 花衣(はなごろも) 鏡の水に 花小舟

昨夜の小雨が、道路の上に、小さな鏡を作りました。そこに花小舟が 静かに揺れていました。

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『 清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 今宵逢ふ人 みなうつくしき 』
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与謝野晶子
 清水へ行こうと祗園をよぎって行く桜の咲いている月夜、今夜は会う人あう人がみんな美しく見えます。

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『朝さくら  春の終わりの 切なさを 愛が消えゆく 時の残影』  
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岩魚太郞
 桜の花が乱舞する頃、思い起こすのは青春の淡い恋、切なくて・優しさくて・悲しい心の残影でした。かの人の残影は、砂時計の砂が落ちたままの容姿でした。

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