岩魚太郞の『桜歳時記・和歌』
3月
30日
「東風」は、春から夏にかけて吹く東寄りの風です。春を告げる風の意味です。
「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花」
太宰府に左遷される前の菅原道真が詠んだ有名な和歌
「桜まじ」とは、 桜の咲くころ南方からそよそよと吹いて来る暖かい風のことです。青空を背景に、朝日に映える桜を切り取りました。
満開の桜、早くの5月の緑、季節の流れを、この緑に感じました。
昨夜の小雨が、道路の上に、小さな鏡を作りました。そこに花小舟が 静かに揺れていました。
『 清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 今宵逢ふ人 みなうつくしき 』
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与謝野晶子
清水へ行こうと祗園をよぎって行く桜の咲いている月夜、今夜は会う人あう人がみんな美しく見えます。
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『朝さくら 春の終わりの 切なさを 愛が消えゆく 時の残影』
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岩魚太郞
桜の花が乱舞する頃、思い起こすのは青春の淡い恋、切なくて・優しさくて・悲しい心の残影でした。かの人の残影は、砂時計の砂が落ちたままの容姿でした。
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