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夢判断 フロイト(高橋義孝訳)読む?

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夢判断 フロイト(高橋義孝訳)...
夢判断 フロイト:高橋義孝訳 完読の挫折

この本を、居酒屋の友F氏が読んでいることに感化され、私も読み始めた。
文庫本(A6版16行1行38文字520頁)上下巻ある。
難解な内容だと聞いていたので、途中投げ出す恐れがあるため、図書館で借りた。
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作者「フロイト」
ジークムント・フロイト(独: Sigmund Freud、1856年5月6日 –1939年9月23日)は、オーストリアの精神科医。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、自由連想法、無意識研究を行った。精神分析学の創始者として知られる。(ウィキペディアの引用、以下省略)
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高橋義孝訳
『フロイド選集第11・12巻 夢判断』日本教文社 1954-55で(新潮文庫版含む)
著書76作品(編集を含む)
共著・編著[編集]6作品 
訳書[編集]41作品
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高橋義孝経歴(概要)
東京府東京市神田区生まれ。1935年、東京帝国大学独文科卒業。
大学院卒業、1937年してベルリン大学へ留学。1938年、ケルン大学へ移りドイツ文学を学ぶ。1939年帰国し、府立高等学校教授となり、翻訳のほか文芸評論を発表した。
1944年、陸軍科学学校教授としてドイツ語を教える。第二次世界大戦中はナチスの紹介をした、戦後もマルクス主義の文学理論を批判。
1947年に北海道大学法文学部助教授。1950年、九州大学助教授に任命。1954年、教授。1961年、「文学研究の諸問題」で東京大学文学博士号を授与される。1968年、ベルリン大学客員教授。1973年、名古屋大学教授。1976年に定年退官し桐朋学園短期大学名誉教授。 (ウィキペディアより引用要約)
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夢判断 原著序言(原文コピー)
 私は、ここに夢判断について述べようと思うが、神経病理学的関心の埒外(らちがい)には出なかったつもりである。なぜなら夢は、心理学的に吟味してみると、一連の異常な心的形成物中のいちばん最初のものであることがわかるからである。夢にひき続いて、実 際的理由の数々から医師が取扱わなければならないものには、ヒステリー性の恐怖症、 強迫観念および妄想観念などがある。ところで夢は――のちにわかるように――それらがもつのと同様の実際的(臨床的)意義を要求しうるものではない。しかしそれだけ、いっそう模範例としての夢の理論的価値は大きいのであって、夢形象の発生をとき あかしえない者は、また恐怖症や強迫観念や妄想観念を理解できないであろうし、結局はまたそれらの治療に成功することもないであろう。
しかし、それがあるゆえにわれわれのテーマの重大性が生れてくるところの、その同じ関連に、以下の論究の持っている数々の欠陥もまた帰せしめられなければならない。この叙述中にはしばしば論議の中断が見られると思うが、その切断面の数は、夢形成の問題が精神病理学のさらに広汎な諸問題につらなってゆく接触点の数と相同じなのである。(以下省略)
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私はこの本の冒頭【原著序言】という記述である。
【原書】という意味は「翻訳や改作のもとになっている著作・原作」の意味である。
【序言】という意味は「まえがき・はしがき・緒言・序文」の意味である。
この本は「新潮文庫1969年 昭和44年発行・2005年 平成17年改版」50前の本ではあるが【原著前書き】とか【原著概要】とか、易しい表現方法があると思う。【原著序言】という冒頭の表現からして、難解な本だと推察した。

発行から~改版までの36年間、改版発行した理由はわからないが、需要があるから改版発行ということなのか? この難解な本の需要を見込んだ読者層が気になる。
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それでは、抜粋した記述内容を見て見よう。
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H 夢と精神病との諸関係(原文コピー)
精神障害に対する夢の関係を見るに当っては、つぎのような三つの事柄が考えられよう。 第一は、たとえばある夢がある精神医学的状態を代表したり、その糸口となったり、あるいはそういう精神医学的状態の経過したのちに残っていたりするような場合の、病因学的および治療学的関係。
 第二は、夢の営みが精神病の場合にこうむるところの諸変化。
 第三は、夢と精神病とのあいだに存する内的諸関係、本質的近親性を物語る類比関係。両系列の現象間にあるさまざまな関係は、古い医学において、そして現代ではまた事新たにシュピッタやラーデシュトックやモーリ、ティシエな どの著書のうちに集められた。この問題に関する文献が教えているように、医者たちのお気に入りの題目であって、最近ではサンテ・デ・サンクティスがこの問題に注目している。われわれとしては、この重要な問題に一瞥を与えるだけでよかろう。
これらの諸関係を取扱った新しい研究者にはフェレ、イーデラー、ラセグ、ピション、(以下省略)
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以上抜粋した記述内容の人物、著書の内容を理解しなければ、何を言わんとしているのか
わからない。
【この問題に関する文献が教えているように】とあるが、シュピッタやラーデシュトックやモーリ、ティシエの著書を読んで見なければ理解出来ない。
まずこれらの人物が、何者であるか調べることから始めなければならない。
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この夢判断:フロイト:高橋義孝訳の文庫本の読者は、どのようなジャンルに属する人物であろうか? 興味深い。精神医学に関連した人たちだと思うが、上下二巻の内容には、古代ギリシャの哲学者アリストテレスを始め、人物を引用した記述が多い。
ちなみに【シュピッタ】なる人物は、1841年-1894年に活躍したドイツの音楽学者である。
1841年は、和暦では天保12年。12代将軍 徳川家慶 老中・水野忠邦が天保の改革を始めた時代である。その時代に生きたドイツの音楽学者【シュピッタ】の著書を探し記述されている概要を理解する必要がある。
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F氏は言った「完読は諦めた」
私も言った「完読は諦めた」
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【夢判断】外林大作「監修」と寺田寅彦書の二冊を、Amazon電子書籍を購入して完読した。この二者の作者も、【「フロイド:夢判断】のタイトルだけを引用していた。
この難解な【フロイド:夢判断】は、心理学者の【夢】という現象の【原書】かも知れない。

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