国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」が今年発表した報告書は、ミャンマーから中国への花嫁の人身売買を勢いづかせた要因を、次のように指摘している。
「抜け穴だらけの国境や双方の司法機関の対応能力の欠如が、人身売買業者がのさばる環境を生み出した」
少女たちはいずれも国境を越えたという覚えがなく、(気づいたら)突然、中国内にいた。
少女たちは離ればなれにさせられ、それぞれ夫となる男とペアを組まされた。
ただし、少女たちが知る限り、婚姻書類には何も記入していない。
列車に長時間乗せられ、最後は北京まで来たと思った。
ピュを買ったのはユアン・フォンという男で、21歳だった。