別れの詩のわりには悲しみよりもすがすがしさがあります。 1句2句の「朝雨」「青青」「柳色新」などがそのイメージを作っています。 当時唐の王朝は絶頂期、西域との交流も非常に盛んでした。西域に行くことにうらぶれた感じはなく、「壮挙」としてとらえられていました。 この気分が詩の前半に反映されているのでしょう。 それでも一度別れたらいつまた会えるかわからない時代です。 別れは少しでも先に延ばしたい、その名残惜しさ、別れの辛さが後半で表現されています。