夭逝の詩人はどのように死と向き合ったのでしょうか? 僅か24歳でこの世を去った立原道造。
4月
21日
「エリーザベトの物語」。
これは、シュトルムの「みずうみ」という短編です。愛し合いながらも永遠の別れを告げてゆく、悲しい男女の物語です。私世代の純情な若者には、よく読まれていたと思います。
彼の詩は、映像と音楽の世界です。
この詩の第一連は、浅間山の小噴火、悲しい追憶の地(追分)の提示に始まり、
第二連は、溢れる光や声がよく響く空間の中で、愛し合う二人へと次第にズームアップされていきます。
第三連目で、一転して曲は転調し、愛への懐疑、淡い不安が提示されます。そして、
第四連目で、私たちは、火の山の物語や、シュトルムの「みずうみ」に描かれた永遠の別離の世界へと誘われて行きます。
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