はやしたかよし社会保険労務士事務所

最低賃金は県によって違うのですね。
アメリカは国の最低賃金があって、それとは別に各州で最低賃金があります。国の最低賃金以下はありえません。

はい。県によって違います。首都圏は高く、地方は安くなってます。

ただ、最低賃金はこの他に、産業別というものが存在します。これも県によって変わります。

それが↓です。
http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-19.htm

一般に、最低賃金は、この産業別賃金を下回る本当の最低賃金なのですが、東京や神奈川では産業別の賃金が、下回っている逆転現象が起こっており、東京・神奈川問題と呼ばれております。

そうなんですか。業種でも違うのですか。面白い仕組みですね。

産業別組合が自産業の労働条件の向上のために行った制度と言えます。

しかし、賃金水準の向上を東京・神奈川の一部の産業の経営陣が拒んで、それが通ってしまっている程に、シビアな状況だと言えますね。

仕組みが複雑になると、難しい部分も出てきますね。

そうですね。
経営環境が悪い中で、最低賃金を上げていかないといけないので、不都合も起きますねー

最低賃金が上がれば、最低賃金で働いている人は楽ですが、そのために仕事をなくす人も出てきます。

生活保護とのバランスがあり、逆転現象の是正をしないといけないのです。

国自体がアンバランスですので、規制だけ入れてもどうにもなりません。企業負担を押し付けているだけです。

企業も動労者を大切にしません。でも労働者も雇用主を大切いしません。

そこでバランスを取るのが、私の仕事だと思うのですが、なかなか力不足を感じざるを得ない場合があります。

人は変わることができますが、非常に難しいです。労使関係で、一度ヒビが入ると信頼関係の復活は規模が小さいとなおさら難しいです。

問題が論理から個人感情になると、後に遺恨が残ります。

おっしゃる通りです。

こじれてから相談されますので、自身の力不足を感じる場面に遭遇する次第でございます。

ご苦労さまです。

ありがとうございます。

恐縮です。