国鉄の誕生 GHQの見解を聞いて頭を悩ませたのは時の政府でした。 GHQの命令は絶対であり、マッカーサーからの書簡(指示)という事になれば尚更でした。 前項に書きましたように、政府としては鉄道総局をどうすべきか考えた結果、政府の意向ができるだけ通る、すなわち政府が公共企業体を支配できる体制を考え出しました、これが後々まで国鉄を苦しめる結果となりますので、よく覚えておいてください。 そこで政府は、3つの案を考え出します。 (1) 国務大臣を総裁とする鉄道総庁 (2) 運輸大臣の監督下に置く特別法人国鉄公庁 (3) 特別の管理機関をもつ特殊法人国鉄公社 政府は、(1)の形で決着を着けたか...