今も昔も同じ事
4月
14日
100年前の日本は大正11年。
教科書や図書館の資料でしか
当時の生活を知る事が出来ません。
明治生まれだった私の祖父が
冬になると
「ホンマにええ時代になった」と
目を細めながら電気コタツに入っていたのを
思い出すと
冬の厳しい寒さの中で生活していた100年前は
今の時代から想像できない
ハードな生活だったのだと
容易にイメージができます。
現代は本当に便利で快適に暮らせる時代、
過去の「あったらいいな」が
リアルになる事を体感できていて
更に日々、様々な事が進化を続けています。
お金を出せば手に入るのが当たり前になった
クルマも家電もスマホも
大正時代だった100年前には当たり前ではなく
豊かで平和な時代に生まれてきた事は
本当に有難い事です。
でも全く進化していない事が人間関係、
悲しいことに100年前も今も争いが絶えません。
毎日ニュースを見聞きするたびに
悲しくなる出来事が後を立たず、
目や耳を塞ぎたくなる程です。
そして、先日も祖父母の家を整理していて
古い手紙を見つけました。
差出人は、恐らく親戚の方。
複数枚の便箋には
恨みつらみが書き綴られていました。
何がきっかけだったのかは不明ですが、
どうしてあの時助けてくれなかったのか、
自分達がどれほど苦労したのか、
一方的な文章で当時の状況はわからないものの
内容は時代を問わず変わらないのだと
感じたのでした。
人の悩みの9割は人間関係と言われます。
1日を振り返ると
人間関係について考える時間の何と多い事。
円滑なコミュニケーションのためには
相手に求めるばかりではなく
自分自身が改めたり働きかける事も
大切だと思います。
トラブルも元を辿ると些細な事が起因になる事も
かなりあると思うのです。
素直に返事をして
感謝の気持ちを言葉に出す、
小さな意地やプライドを脇に追いやれば
トラブルにならずに済んだ事も
沢山あるはずです。
便利になり過ぎて
省略してしまいそうになる
素直な気持ちや感謝の心。
どれだけ便利でデジタルな時代になっても
人の心理や人間関係は
アナログ仕様から変わっていません。
どの時代でも悩みは同じ。
目の前の相手に
自分の言葉で
素直な気持ちを
簡略化しないで
意地を張らずに
伝えること。
100年前から大きく進化した現代、
100年前から変わらない悩みから解放されて
みんなの日常に平和がやって来る事を
祈らずにはいられません。
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