GDPの順位がどうした?!
11月
16日
戦後60年以上も経過し、立派に成熟した日本経済。
数字と国民の実感の大きな乖離に問題があると思います。
偏差値とか数字ばかりを気にして学生時代を過ごした弊害?数字にでない本質の大切さに目がいかないというか、表したり、伝えたりするすべがないのか?
加工貿易国日本。円高の波のなかでどう日本製品の輸出を確保するか?伸ばすか?
円高のギャップを埋めるのに、下手に利益圧迫し安売りし、日本で働く人々の生活水準をどんどん落とすことがないことや悪戯に海外生産シフトすることをしない・・・といえばきれいごとに聞こえますが、政治家、企業トップの大変な判断、決断だと思います。
どう考えても異常な一過性と思われる円高・・・長期的な経営判断を狂わすことのないように辛抱?でも現実はそうもいっていられないのかもしれませんが、FTAやTPPという世界経済の波も為替以上にどう影響してくるのか?
21世紀のアジアの中での日本。製品輸出国もいいですが、人材輸出の日本というのは成立しないでしょうか?アジア諸国企業と合弁でもいいので、研究、製造など・・・単に工場という器の進出だけでなく、相手国の人々を沢山、日本に留学・研修で受け入れることを含めて考える。
もう20年近く昔・・・当時、ミネベアが新規進出したIT産業のビジネスで、タイから工員を数十名単位でパイロット工場・寮に引き受け、数ヶ月研修して返すことをしていました。しかし、その研修で得た知識、技術で国に帰ったらすぐに他社のいい時給に流れていき、競合他社のために投資して人材育成しているのか?のジレンマを経験されていたのを覚えています。
しかし、そのビジョンは今でも通じる素晴らしいものではないでしょうか?
表面的な数字より、どうしてそうなる・・・本質部分にもっと焦点があたること。
自分の仕事もそうですが、目の向ける角度を変えてみることが国全体必要な気がします。
明治維新・・・支配階級の武士が自分たちの特権を投げ出した。
それは、ある意味すでに階級だけでは成立しない武士階級でも生活できない貧困・不満があったと思います。
そこまで国民の生活がデフレで貧困に追いやられるまで、日本人の目が覚めないということがないといいのですが・・・