Blog#28
アップルのＣＥＯ、ティム・クックが10月に
同性愛と自身が公表したが、
受刑者の同性愛者達の問題も止まない。
男性であるために、男性の扱いをされ、
男性達と一緒に、牢獄される。
そのため、いじめにあい、特に彼女？達は、
繊細な人達が多いため、精神的苦痛にさらされて
いるそうで、この悲痛をテレビで報道されている。
僕たちの想像以上に、牢獄では
喧嘩や争いごとが多いそうで、
友人の近所に住んでいる、もと看守は、
受刑者に骨を折られ、働けない体になってしまい、
50歳で退職し、自宅療養をしている。
さて、
先週末（１２月７日付け）の全米の映画興行収入の
１０位までの成績の結果です。
先週末の首位を獲得したのは、
ラインズゲートのドル箱作品の
「ハンガー・ゲーム」シリーズ第３弾が
３週連続で入りました。
２週目にして２億２５００万ドルと、
早くも２億ドルを突破したものの、
前２作のペースからは水をあけられており、
３作連続の４億ドル超えにはならないと思われます。
２位はDWAのＣＧアニメの「ペンギンズ・オブ・マダガスカル」
３位は大ヒット・コメディの続編の「モンスター上司２」、
４位にはディズニー・アニメのマーベル・コミックを
原作のアニメ化した「ベイマックス」が引き続き入り、
この調子でいくと辛うじて超大台の
２億ドルには届きそうです。
作品の出来がかなり良く、来年のアカデミー賞の
ベスト長編アニメ賞はほぼ決まりと言えます。
５位はクリストファー・ノーラン監督の
期待作のＳＦ超大作の「インターステラー」。
６位はユニバーサルの
「ジム・キャリーはＭｒ.ダマー」の続編。
７位には天才理論物理学者の
スティーヴン・ホーキンス博士の若い頃の
ラブロマンスを描いた「博士と彼女のセオリー」。
８位にはデヴィッド・フィンチャー監督、
ベン・アフレック主演のミステリー・
スリラー作品の「ゴーン・ガール」が
公開後１０週目になっても入り、引き続き入り大ヒットです。
１０位にはマイケル・キートンの実生活を
映画化したようなダーク・コメディ・ドラマ作品の
「バードマン」が入りました。
先々週の１０位から落ちてしまった作品は、
ビル・マーレイ主演の破天荒で自堕落なオヤジと
多感な少年との交流を描いた「セイント・ヴィンセント」。
リース・ウィザースプーン主演のロードムーヴィの
”Wild”は、
１館当たりの興行収入は、かなり高いのですが、
まだ２１館しか公開をしていないので、
１０位内に入って来ていません。
主演女優賞は、どうもこの作品の主人公を
演じたリース・ウィザースプーンが有望のようです。
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Blog#28
ブラッド・ピットはいつも軽いのりで話しをし、
直ぐに三枚目の姿勢にもどって、
「僕は田舎のオクラホマ生まれだから、
初めて飛行機に乗ったのが、24歳の時で、
見るもの、聞くもの仰天の連続だった。
映画のプロモーションやコマーシャルの
撮影でオランダ、ベルギーに、東京などに
行ったが興奮しっぱなしで、
断片的にしか記憶が無くてね。
しかし、東京では「ふぐ」を食べたのを
覚えている。 間違って調理すると
死んでしまうと聞いておっかなびっくり
食べたんだよ。 それからウニも始めて
食べて美味しかったなあ。
今は、子供達にアフリカやアジアに定期的に
行って、その国の文化や慣習を見せる旅行が
一番楽しいね。
南フランスを住居に決めたのは、
そこがもの凄く落ち着くからなんだ。
家族が健康でいられると直感したんだ。
僕が一番下手なんだけど、子供達のフランス語
の上達はすばらしく、アンジーが脚本と監督をし、
僕達が共演する新作では、
かなりフランス語の台詞をしゃべるんだ。
アンジーは、現場では気丈で、
細かいところにも気づき、
良いリーダーシップをとっている。
題名は、「バイ・ザ・シー」（海で）、
ヨーロッパのエレガンスとロマンスに
溢れていて、素晴らしい作品になることは
間違いないよ。
彼の三枚目のしゃべりで、
照れたように、鼻をこすったりするのは
やんちゃ坊主の面が、ちょっぴり覗き、
いつでもこの姿勢を崩さず、気取らず、
自前から出てくる魅力が、映画そのままなんだ。
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Blog#27
12月18日の誕生日が間近の、
ブラッド・ピットの
最近のインタビューの記事を紹介。
「新しく夫になって、アンジーをワイフと
正式に呼べるのが嬉しいね。
やはり結婚すると、家族としての意識が
もっと強くなるというか、いや何、
結婚して本当に良かった！
去年50歳になってもう僕の人生の方向が定まって
きたから、これからはやりたい事に焦点を
合わせ、じっくり企画なり、家族との成長に
取り組んで行くつもりだ。
バッキンガム宮殿ではアンジーが
受勲した後、
家族全員で女王に会う事が出来て、
そのために、子供達は、お辞儀や
カーツィー（女性のお辞儀）を
一生懸命練習して、緊張してまったく体を
動さないで式に参加した子供達を、
僕は見て、とても感動した。」
ブラッドはいつも軽いノリで、話をするが
結婚式や受勲の話をするときは、
誇らし気だった。
しかし、3枚目の姿勢にもどって、
初めて東京に行った時の想い、
エピソードも語った。
この続きは、明日。
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Blog#26
12月になると、アメリカでは、
「アグリー・セーター」、日本語でいうと
ダサイセーターとでもいうんでしょうが、
こちらでは、クリスマス柄のセーターを言います。
クリスマスのプレゼントに
クリスマス柄のセーターをもらうと
クリスマスの柄なんて、ダサくて、がっくりくるのを、
アメリカ人らしく、それをユーモアにし、
「アグリー・セーター マラソン大会」
「アグリー・セーターパーティー」をして、
みんなで着れば、ダサイのも
怖くないとでも、言いたいのでしょうか。
ビヨンセも、アグリー・セーターを着て
歌ってみたり、
その昔、アンディ・ウイリアムスが
クリスマスソングを歌う時
に着ていましたが、
あの当時は、アグリー・セーターとは
言いませんで、おしゃれなセーターだったんでしょう。
アバクロの、超アグリー・セーター（写真上から４番目）
を見つけましたから、
ぜひ、これからアグリー・セーターを買おうという方は
上記の写真から、ダサイ参考にして下さい。
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Blog#25
これは、観たほうがいい映画。 大人でもグッドだよ。
優しいケア・ロボットが観ている人の心を癒すアニメの佳作
“Big Hero 6”（米国 ２０１４年１１月７日 公開）
邦題：「ベイマックス」
日本での劇場公開：２０１４年１２月２０日から劇場公開予定
（作品評価）
ディズニー・アニメが、昨年の「アナと雪の女王」に
続いて良質な心温まる素晴らしいアニメ作品を作りました。
元々は、マーベル社のコミック・ブックのシリーズとして
発売されましたが、
ニンキが出ず１年ももたず廃版となりました。
しかし、マーベル社を買ったディズニーが、
何かまだ世の中に余り知られていない作品はないかと、
５人と１台のロボットが活躍するスーパーヒーローものに
白羽の矢を立てました。
原作のコミックのストーリーとは少し内容を変えていますが、
また子供用のアニメなので
ところどころ辻褄が合わないところもありますが、
心温まるアニメ作品。
大人でも最後には少し泣けるストーリーとなっています。
是非、子供と一緒に観て行って貰いたいアニメ作品と
して、いち押し。
配給会社：ウォルト・ディズニー・スタジオズ
製作会社：ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズ
監督：ドン・ホール、
クリス・ウィリアムズ
脚本： ロバート・Ｌ・ベアード、
ダニエル・ガーソン
音楽：ヘンリー・ジャックマン
美術：ポール・Ａ・フェリックス
編集：ティム・マーテンス
製作：ロイ・コンリ
製作総指揮：ジョン・ラセター
声優：ライアン・ポッター、
スコット・アツィット、
Ｔ・Ｊ・ミラー、
ジェイミー・チャン、
デイモン・ウェイアンズ・Ｊｒ、
ジェネシス・ロドリゲス、
ダニエル・ヘニー、
マーヤ・ルドルフ他
上映時間：１時間３３分
お薦め度：★★★★ （４★が満点）
（ストーリー）
近未来のサンフランシスコと東京を融合した
架空都市の“サンフランソウキョウ”を舞台に、
最愛の兄タダシと彼の恩師で尊敬する
ロバート・キャラハン教授を不幸にも
火事が原因で失った孤独な１４歳の天才少年ヒロ・ハマダと、
亡きタダシが遺してくれた心優しきケア・ロボットの
“ベイマックス”が、
兄タダシが通っていた工科大学の友人たちと一緒になって、
かぶきの仮面をかぶった男の巨大な陰謀に
立ち向かっていく。
（監督・俳優・製作スタッフ等）
監督は２０１１年に「くまのプーさん」を撮った
ドン・ホールと、２００８年の「ボルト」を
撮ったクリス・ウィリアムズが共同監督をしていて、
製作は２０１０年の「塔の上のラプンツェル」を
製作したロイ・コンリが担当、
またピクサー社の創設から関わって、
アニメ界を代表する人物となったジョン・ラセターが
製作総指揮をしている。脚本は昨年の
「モンスターズ・ユニバーシティ」を書いた
ロバート・Ｌ・ベアードと、
「モンスターズ」シリーズの脚本を担当したダン・ガーソン、
音楽は「キャプテン・アメリカ／ウィンター・スルジャー」の
他様々な映画音楽を担当しているヘンリー・ジャックマン、
編集は「シュガー・ラッシュ」などのティム・マーテンス、
美術監督は「くまのプーさん」などのポール・Ａ・フェリックス、
声の出演者には、
余り有名でない俳優のライアン・ポッター、
スコット・アツィット、
Ｔ・Ｊ・ミラー、
ジェイミー・チャン、
デイモン・ウェイアンズ・Ｊｒ、
ジェネシス・ロドリゲス、
ダニエル・ヘニー、
マーヤ・ルドルフ他が参加している。
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![フリップ式携帯が復活＆米国新番...]()
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Blog#23
日本ではどうかなあ、、
アメリカのセレブ達が
また昔のフリップ式の携帯電話を持ち始めた話題が
ニュースになっていました。
一般人の間でも、小さくてコンパクトで、
持ち易いからと、また復活して持ち始めているそうです。
最新のスマホの機能は、僕に必要なのかと、
いつも納得いかない感じで、みんなが持っているから
持つというのが、一番の理由みたいです。
時宜を得た話題性のあるテレビ・ドラマが
米国で始まりました。
タイトル “Stalker” （ストーカー）
（米国 ２０１４年１０月１日放送開始）
邦題：未定 （日本でのテレビ放送は未だ決まっていない）
ランニング・タイム：６０分（広告を含む）
お薦め度：★★★ （４★が満点）
（ストーリー）
ロサンゼルス警察内のストーカー専門対策のチーム、
通称「TMU」）を指揮する刑事ベス・デイヴィスと、
ニューヨークから異動してきたばかりの
刑事ジャック・を中心に、
次々と起こる覗き見、
インターネットのメイルによる嫌がらせ、
一方的な片想いによる偏執などの凶悪な
ストーカー事件を１話完結で解決していく物語り。
（作品評価）
主人公男女二人の刑事が、
ストーカー被害の人物を保護し、
犯人を検挙するロサンゼルス市警の刑事二人の活躍を描いた
１話完結型TVシリーズだが、
二人それぞれの個人的な過去の出来事が伏線に張られていて、
なかなか見入ってしまう作りとなっている。
家庭内暴力、幼児虐待、それにストーカー事件が、
近年嫌なニュースとして浮上しているが、
この新しく始まったTVシリーズは、
その中のストーカー事件に焦点を当てたもので、
非常にタイムリーな時宜を得た作品。
日本での「ストーカー規制法」では、
最大１年以下の懲役か、１００万円以下の罰金となっており、
逮捕をされてもなかなか起訴されず、
起訴をされても罰金や執行猶予付きの
懲役刑となる場合が多く、
法の整備がまだまだ進んでいない現状。
公式ブログやSNSへの書き込みは規制対象外で、
メールは規制対象となると言う少し矛盾した
法律となっているそうだが、ストーカー規正法以外でも
脅迫や迷惑防止条例違反などの
他の法律で裁けるケースも有るということ。
アメリカでは、非常に厳しいストーカー規正法
（１年以上の懲役や千ドル以上の罰金）
が施行されており、逮捕されて、実刑判決が下りると、
本当の犯罪者となってしまいます。
また、犯罪者までには行かなくとも、
裁判所から何マイル以上近づいてはいけないと言う
禁止判決命令が出て、
それに背くと逮捕・投獄されます。
流血シーンや実際の無残な殺人シーンなどは無いものの、
実生活で起こり得る日常的なストーカーの
陰湿な底知れぬ怖さを知らされます。
社会がストーカーをするほう、されるほうの両者に、
何かの救済方法を実行しないと、
状況は全く改善しない。
ロサンゼルス市警内のストーカー専門対策チームを
率いる女性刑事役の、マギー・Ｑはハワイ出身で、
色々なヨーロッパの血を引くアメリカ人の父親と
ベトナム人の母親の間に生まれエキゾチックな容貌の持ち主で、
様々な映画の助演などを経て２０１０年からは
TVシリーズ「NIKITA」のヒロインに抜擢された女優。
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Blog#22
犬好きなんで、ちょっとこの記事が
気になったんで、、、
アメリカの優秀な犬達は、
人間の様に、戦争に召集されるように、訓練を重ねて、
最前線の戦場に行かされています。
「TOP DOG」の本が発行され、ヒロインは、
イラク、アフガニスタンの最前線の戦場で、
400以上の任務を終え、
2年前に前足を爆発で奪われた、
勇敢なジャーマンシェパードのルカ（雌）の
現実のストーリー。
ルカは、負傷した兵士同様の手当てをされ、元気になり、
現在は退職し、フィンランドの家族にもらわれ、
平和な余生を過ごしているそうで。
ルカの勇敢さ、忠誠心、
多くの人を助けた功績が称えられ、
あちこちに訪問をし、皆に力を与えた。
この程、アメリカの大手ドックフード会社等の後援で
ルカはアメリカにも招待された。
口がきけない、飼い主に忠実、鼻が利く
という、彼等の弱みをとり、最前線などという、
過酷な環境に連れて行くなんて、何考えてんだい！！
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![斬られて、なんぼやねん。]()
Blog#21
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日本映画「UZUMASA LIMELIGHT (太秦 ライムライト）」は、
京都太秦（うずまさ）の撮影所で、老いた脇役俳優と
若手女優の心の交流を描いた作品で、
12月5日から北米で上映のプレミアのため、
ビバリーヒルスの劇場のレッドカーペットを俳優の福本清三、
ヒロイン役の山本千尋、監督の落合賢らが歩いた。
今年8月、カナダのモントリオールで開催された
第18回ファンタジア国際映画祭で、
"5万回斬られた男" という異名を持つ、
日本一、いや、世界一の斬られ役、福本清三が
主演男優賞を受賞し、
最優秀作品賞のシュバル・ノワール賞を受賞した作品。
71歳の福本は歴代最年長受賞記録を更新。
シュバル・ノワール賞を日本映画が受賞するのも史上初となり、
落合賢監督は日本人最年少として
初ものづくしの栄冠を手にした。
同作は先日の第13回ニューヨーク・アジア映画祭で
最優秀観客賞も受賞しており、
国際舞台で3冠の栄誉をつかんだことになる。
福本は、1958年15歳で、東映京都撮影所に入所以来、
55年間、水戸黄門、トム・クルーズの「ラスト・サムライ」等、
数多くの時代劇に出演。
今回の会見で、「映画のメッカである、ハリウッドで
この様に皆様の前に立てることは、皆様のお陰で、
今も足がすくんで、震えてます。」と、声も上ずってた。
監督の落合氏のコメントは、「皺の一つ一つまで、丁寧に撮る努力をし、
斬られ役の特種な職業を描き、努力を重ねた彼が
どこかで誰かが見ていてくれるという、
ユニバーサルな精神性を訴えたかった。」
福本清三の日本人の職人技と、
斬られたときの反りは、お見事です。
http://uzumasa-limelight.net/about.html
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![米国は昨日からＸ’ｍａｓだよ！...]()
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Blog#20
昨日も言いましたが、
アメリカは、感謝祭が終わった翌日から、
クリスマスへと突入するといったところですが、
それなんで、早、もうクリスマスカードが、昨日、届きました。
ラジオも、クリスマスソングばっかりになるし、
この週末で、商店はクリスマスの飾り、
家々でも飾りが始まります。
10月に日本へ行ったときは、
すでにデパートはクリスマス飾りしてたけど、
もうちょっと、待てよって言いたかったよ。
「バードマン」のレビューが盛況だったので、
興味ない人には申し訳けないのですが、
アンコールに答えて、詳細な再レビューをします！
俳優の浮き沈みの怖さをまざまざと見せつけた怪作
“Birdman”（米国 ２０１４年１０月１７日 公開）
邦題：「バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）」
日本での劇場公開：２０１５年春
配給会社：２０世紀フォックス
監督：アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
脚本：アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、
ニコラス・ヒアコボーネ、アルマンド・ボー他
撮影：エマニュエル・ルベツキ
音楽：アントニオ・サンチェス
編集：ダグラス・クライズ、スティーヴン・ミリオン
製作：アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、
アーノン・ミルチャン、ジョン・レッシャー他
キャスト：マイケル・キートン、
エマ・ストーン、
エドワード・ノートン、
ナオミ・ワッツ、
ザック・ガリフィアナキス、
エーミー・ライアン他
上映時間：１時間５９分
お薦め度：★★ （４★が満点）
（ストーリー）
かって「バードマン」と言う映画の中の
スーパーヒーローを演じた主人公のリーガン・トムソン
という俳優は、今ではただの初老の男性になってしまい、
失意の中で日々を送っていた。
再起と復活を賭けて、親友の弁護士と一緒に有名な
レイモンド・カーヴァーの短編を自ら脚色し、
お金出し、ニューヨークのブロードウェイの劇場で
「愛について語るときに
我々の語ること」を上演しようとしていた。
そんな時、出演俳優が交通事故で大怪我を負った為に、
ブロードウェイの実力派俳優のマイク・シャイナーを
迎えるが、彼の才能ある演技はリーガンの脅威となり、
事あるごとにぶつかり始める。
麻薬常習のリハビリから戻った娘のサムとは、
なかなか愛情は伝わらず、
別れた女房とは、劇を続ける為のお金を工面する為の
自宅の売却の件でぶつかり合い、
ブロードウェイの大御所批評家にはプレヴューの劇を
ぼろくそにこけ下ろされてしまい、
公私にわたり精神的に追い込まれていく。
そんな時、かってのスーパーヒーローの
バードマンが現れ、ますます彼を追い込んでいき、
終には現実と空想の世界が判らなくなってしまい、
舞台で本当の銃で自分を撃つのだが、
そのスーパー・リアリズム的な演技が
大評判になるのであった。
（監督・俳優・製作スタッフ等）
監督、脚本、製作を手がけた
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥは、
別々の何の脈絡もないストーリーを一つのオブジェや
テーマで繋ぎ、昇華し、完結させるのが上手い映像の魔術師
とも言えるメキシコの俊英監督で、
１９９９年の犬が重要な鍵となった「アモーレス・ペロス」、
魂の重さを具現したテーマの２００３年の「２１グラム」、
一丁のライフル銃を巡るストーリーが入り込み、
世界中で物語りが同時進行していく２００６年の「バベル」など
挙げられる、
脚本は監督の他に「BIUTIFUL ビューティフル」などで
一緒に脚本を書いたニコラス・ヒアコボーネや
アルマンド・ボー、撮影は「ゼロ・グラビティ」で
アカデミー賞を受賞したエマニュエル・ルベツキ、
音楽は「New Life」で第５５回のグラミー賞を取った
アントニオ・サンチェス、編集は「バベル」など
ずっとイニャリトゥ監督と仕事をしている
ダグラス・クライズとスティーヴン・ミリオン、
製作は監督の他New Regency Picturesを率いて
数々のハリウッドの名作や大作を製作して来た
アーノン・ミルチャンと、「２１グラム」や
「バベル」で監督と一緒に仕事をして来た
ジョン・レッシャーなどが担当をしている。
共演者の俳優たちは、総て凡庸な演技だが、
一人だけあの頭が少しおかしなコメディ専門の
俳優であるザック・ガリフィアナキスが、
主人公の親友役で心配症な弁護士役で、
なかなか特筆すべき演技であった。
（作品評価）
イニャリトゥ監督の今までの作品とまったく違う製作様式の
全編をワンカットのカメラで撮影し、
撮影場所もブロードウェイの劇場とその周辺に絞り込んだもので、
内容も今でのシリアスな人間ドラマと違い、
落ち目の俳優が再起を賭けた舞台劇のオープニング前に
その俳優が空想の昔のスーパーヒーローだった頃の
自分の幻聴や幻覚と闘い、
またプレッシャーに押し潰れそうな今の現実との間を
彷徨うブラックコメディの設定だが、
実は監督自身の苦悩と焦燥感と才能の枯渇を
具現した作品ではないかと思われる。
マイケル・キートンは、ここまでやるかと言うぐらいの
恥も外聞もかなぐり棄て、プレッシャーに押し潰れそうに
なりながら娘・親友・別れた女房・愛人・究極的には
観客までに愛を求めて苦悩する演技には脱帽をするし、
多分来年のアカデミー賞には主演男優賞で
ノミネートされると思われるが、
全体としての作品の出来はただただ主人公が自分の苦悩を
延々と喋くりまくったり、
時たま見せる超人的なパワーを余り意味もなく撮っているので、
この手のブラックコメディ的な作品に興味の無い人には
お薦め出来ない作品と言える。
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