言葉の端々に滲み出るもの~護られなかった者たちへ③~
4月
12日
映画「護られなかった者たちへ」レビューその3。
ヒロインの言動に、デリカシーを感じないのも、
共感できない理由のひとつ。
憲法で保障された権利を行使することを、
恥だと感じてしまう。
そんな人を身近で見続けているのだから、
自然と言葉に慎重になると思うのに、
彼女にはそれがない。
渡嘉敷母子の一件で病院に行った際に、
「あの言葉」を簡単に口にできてしまう、
その気持ちがわからない。
あんな言葉を使わなくても、
病院の人間ならわかるだろうに。
あんなの、プライバシーも何もあったものじゃないし、
それでよく、義憤だか私憤だかわからないものを振りかざせるなぁと思う。
詰まるところは、原作者なり、映画製作者なりの
取材不足や認識不足なんだけど。
想像で補うにはあまりにも、
センシティブな話題を扱ってくれるよなっていう。