誰が、何を、守るのか~護られなかった者たちへ~
4月
12日
ようやく、映画「護られなかった者たちへ」を見ました。
やっぱり、ヒロインの気持ちがわからない。
声を上げろというのであれば、
なぜその場で申請書を書かせないのか。
役場に行かなくたって、申請はできる。
その場で申請書を渡せば良いだけなのに、
なぜそれをしない?
私も一緒に役場に行きます、じゃなくて、
まずはその場で申請書を渡して、
本人に意思があれば、その場で書いてもらって、
それを役場に持って行けばいい話だと思う。
じゃないと、なんでわざわざ「彼女」が訪問したのかがわからない。
「救いたい」のなら、せっかく家に出向いたのなら、
その場で申請した方が、スムーズなのに。
なぜ、それをしない?
なんだか、いろいろ言動が一致してなくて、共感ができない。
組織の腐敗を描きたいなら、
彼女が持って行った申請書を、
組織が握り潰そうとする様子を描けばいい。
組織の疲弊を描きたいなら、
申請が重なって、疲弊する職員の様子を描けばいい。
それをせずに、「声を上げろ」とか、
「声を上げたら誰かが手を差し伸べてくれる」とか、
「救いたい」とか。
綺麗事はどっち?って思ってしまう。
現場は一生懸命だというのなら、
その様子をもっと描いてほしかったし、
1%が不埒だというのなら、
何がどう不埒なのかをもっと描いてほしかった。
もっと、現場を描いてほしかった。