君の膵臓をたべたい
9月
3日
もっと凄惨だったり悲劇的だったりするのかなと思ってた。
もっとも、そういう印象を持たれがちだけど、
実は違うんだ、という前情報も軽く見聞きはしてたのだけど。
思った以上にコミカルで驚いた(笑)
あと、初っ端から「葬式には行かなかった」で始まったものだから、
行かんかいっ!!と突っ込んでしまった。
現実から目を背けたくなるのはわかるけど、
受け入れたくない気持ちもわかるけど、
でも、きっと「僕」にとって
「彼女」はすごく大切な人だったのだろうから。
「彼女」のために、行ってあげてほしかった。
でも、そこら辺はきちんと終盤で、
フォローというか、挽回をしてくれたので、
これはこれでありかなと。
自分は誰それに会うために生きてきた、
誰それと会えるのをずっと待っていた、という表現も、
今や非常に青臭く感じてしまうのだけど、
ふたりは高校生だから、
まあ、これもこれでありかなと。
彼女の死因だけが非常にもやる。
え!?そっち……!?っていう。
今思うに、きっとそういう反応を期待して
この設定にしたんだろうなぁと。
でも、あえてそういう設定にしたのたら、
もっと背景や「その後」に触れてほしかったなぁ。
あまりにもさらっと行き過ぎて、
え!?その理由で死ぬ必要あった!?って思ってしまった。
あまりにも唐突すぎて、
心が追いついていかないというか。
でもそれはきっと「僕」も同じだから、
視聴者を「僕」と同じ視点に立たせることに
成功したわけではあるんだけど。
でも、もっとこう、
ニュースや新聞のカットを入れるとか、
「僕」がそれを拒絶する描写を入れるとかした方が、
すんなり入って行けたかなぁと。
「彼女」の母親役は、まさかの和久井映見さん。
彼女が出てるって知らなかったから、
声聞いた途端、テンション上がって、
若干、物語の世界から現実に舞い戻ってしまった(笑)
でもすごく包容力のある素敵な声だった。
優しい母親役が板についているなぁと。
「僕」の葛藤がもっと描かれた上であれば、
もっと心にじんと来るシーンになっていたかも。
「僕」が心を整理するのに時間がかかったように、
視聴者にももっと時間を与えてくれれば、なお良かったなぁと。
それにしても、ちょくちょく出てくる同級生、
名前調べたら、「ガムくん」って(笑)
可哀そうだから名前つけてあげてって思っちゃうけど、
「僕」にしてみたら、
「ガムくん」以上でも以下でもなくて、
そこがミソなのかもしれない。