はぐれたツバメの百恋歌
12月
26日
たぶん、どちらに焦点を当てるかの違いなんだろうな。
誰が誰に対して嫉妬するのか。
誰の心情に焦点を当てるのか。
焦点を当てられるわけでもなければ、
ヒロインに勝てるわけでもない。
それどころか、実は全く勝ち目がないのに、
ヒロインからは嫉妬と羨望の眼差しを向けられ、
己の恋は玉砕する。
ヒロインの壁にはなりえないのに、
無理やり壁にされて、最後はあっけなく砕け散る。
そんなオリキャラの扱いが嫌だったんだろうな。
対して揚羽さんは、壁になりたくてもなれないから。
ヒロインから、多少の嫉妬は向けられても、
そこまで大きなものではないから。
それどころか、感謝の気持ちさえ向けられてしまうから。
だから余計に、やるせない。
そしてだからこそ、書きたくなる。